劇場公開日 1983年5月21日

「繚乱」細雪 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5繚乱

2025年6月8日
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四姉妹による含みの多い会話劇で始まる訳であるが緊張感ただならない。逃げ出したくなる。リアルなのか劇中の設定なのか石坂浩二のどっちつかずさの説得力高い。特別出演の岸恵子。ちょっと出るわけではなく助演級の出番の多さであるが、助演ではなく特別としなければならんのであろう。吉永小百合は特別がつかないがその辺の折り合いが気になる。話そのものはそっちのけ。佐久間と岸か岸と佐久間というべきか、会話劇が痛快でもある。それと対照的に凛とした吉永小百合。これも磁力高し。最後に選んだ男が江本。経歴を聞く限り詐欺っぽいのであるが。
東宝五十年に花を添える作品。貴重である。

Kj