「滅びの美学」細雪 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
滅びの美学
谷崎作品は『痴人の愛』しか読んだことがないのですが、さすが耽美主義と言われるだけあり、映画も美しかったので、原作も読みたくなりました。私は、生まれも育ちも関東なので、船場文化や家のあった場所の特別性が良く分からず、残念でした。関西の方の方がより楽しめそうですね。
フィルムの中の紅葉や着物、提灯の色彩が日本の文化の美しさを象徴しているようでした。現代の邦画を鑑賞してもこんな事を思うことはほぼないので、それだけ色々な日本文化が消滅してしまったのでしょう。
コメントする