「60年 日米安保条約真っ只中なり。」小早川家の秋 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
60年 日米安保条約真っ只中なり。
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この当主のご年齢が65歳って事のようだが、その点がリアルに欠けるかなぁ。
「やっぱり、小さな会社は自分だけの力ではやって行けないらしいです。お父ちゃんは合併には反対らしいやけど」
「たいへんね」
「いずれうちも合併に」
「やっばり、大きな資本は強いのね」
「お父ちゃんが達者な間はこのまま続けたいのですけど」そして「どうなることやら」
「良い運動した」と現れる当主は幽霊の様だ。
凄いね。やっぱり。小津安二郎監督作品は。
社会、経済、政治を予見している。
もっとも、60年、日米安保条約真っ只中なり。そんな世の中だったね。
「せんぐり、せんぐり、日本では産まれて来なかった」のだ。
短い夏は終わり。この後、秋から冬へと転げ落ちる。
アプレゲールが斬る十字架には正に笑える。
我が亡父はこの映画見て、激怒していたのを思い出す。僕は笑える。
追記
我が母の父親は89歳で亡くなったが、
死ぬ間際「死にたくない」って言ったそうだ。
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