「破壊神降臨」ゴジラVSスペースゴジラ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
破壊神降臨
ゴジラ・シリーズ第21作(VSシリーズ第5作)。
"ゴールデン洋画劇場" で鑑賞。
コミカライズは未読です。
VSシリーズで唯一、ゴジラが善玉的に描かれているのが特徴。同族のリトルゴジラをスペースゴジラのコロナ・ビームから庇う姿にうるっとさせられます。ゴジラにも愛情がある。
最終決戦ではMOGERAと共同戦線を展開し、共通の敵であるスペースゴジラと死闘を繰り広げました。川北紘一特技監督によるダイナミックな特撮が素晴らしいことこの上無い。
急遽製作が決定した中での、短い製作期間だったにも関わらず、試行錯誤してつくり上げられた特撮シーンは見事と言う他ありません。初見時3歳の私は一気に魅了されたのでした。
ドラマ面では、三枝未希が初めてヒロインとして扱われたことがポイント。「ゴジラVSビオランテ」の時はあどけなさの残る少女だったのに…。新城とのラブロマンスがエモい。
結城と千夏の大人な恋愛模様も。結城がMOGERAに搭乗する直前ライターのオイル補給を頼むシーンが好き。「必ず帰って来る」と直接言わないのがイカしてる。痺れました。
脚本が柏原寛司氏なだけあって、アダルトな感じなのも頷ける。珍しくガン・アクションもあって柏原脚本のカラーがプンプンする。セリフも粋なものが多いような気がしました。
ファンの間では賛否両論な本作ですが、個人的には非常に想い出深い。多分に想い出補正が入っていることは認めますが、それを抜きにしても、とても大好きだと思える作品です。
[余談]
人生で初めて観た映画です。本作がきっかけでゴジラ・ファンになりました。映画好きの原点でもあります。3歳の頃、父の膝の上で観た記憶があります。録画してくれていたビデオを毎日のように観ていました。ビデオデッキの使い方が分からなくて仕事中の親に泣きながら電話したことも(笑)。
[追記(2019/02/17)]
「結城のヤツ…」とよく言う麻生司令官は、本当に結城さんを信頼しているんだなと改めて感じました。結城さんも麻生を慕っているようで、こう云う大人の男の関係性を描かせたらやっぱり柏原寛司は上手いよなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2016/? ?/? ?:DVD
2018/10/07:Blu-ray
2019/02/17:Blu-ray
2019/10/09:Amazon Prime Video
2020/12/10:Netflix
2022/10/30:Blu-ray
2023/12/10:Blu-ray
2024/01/01:ムービープラス
※修正(2023/12/10)