ゴジラVSキングギドラのレビュー・感想・評価
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古き良き時代
平成ゴジラの第3作目です。シリーズ通すと18作目なのかな?ゴジラの宿敵キングギドラの登場となります。キングギドラは見た目がカッコいいですね。でも、キングギドラって飛ぶ時に羽ばたかないんですね。なんかフワッて飛んでたんで、翼を動かすのって着ぐるみじゃ大変だったんでしょうか?まだCGがない時代に色々と創意工夫しながら作ってたんだろうなぁ。
多分バブル期だったのか将来日本がアメリカを超え世界の覇権を握ってるっていう設定に時代を感じましたね。あの頃はまさかそこから中国にも追い抜かれ斜陽国家になろうとは思いもよらなかったのでしょう。未来に希望があった良い時代なんだなぁ。
一企業が原子力潜水艦を持っているなんて設定も面白かったです。日本じゃなくって他国に隠し持ってるってのが説得力を持つぐらい勢いあったんでしょうね、当時の日本は。
ストーリーは割りと大雑把でしたが、矛盾に突っ込んでたら過去改変物なんてできないんで、そこは多目に見ておきましょう。だって重要なのは怪獣同士のバトルですしね!ゴジラが出てくるまで一時間近くかかったのが難点ですが、後半のゴジラvsキングギドラ戦は面白かったです。
破壊される都市も一作目が東京、二作目で大阪、そして本作では福岡から始まり、札幌、そしてまた東京と日本全国満遍なく回っています。次は名古屋?仙台?それとも横浜とか?壊される都市を予想するのも楽しみの1つでしょう。
日本を代表するコンテンツの割りに今までちゃんと観たことがなかったゴジラシリーズ。まだまだ先は長いですが、のんびり観ていこうと思います。
スピルバーグへのオマージュを捧げた唯一の日本映画
これガキの頃に何度も観て、何故か好きな作品だった。んで、今回また改めて観てみたところ、好きな理由が分かった。
それは・・・なんとこの映画、若き日のスピルバーグが出ているではないかwwwこんな映画を嫌いになるはずがない。スピルバーグ愛、映画である。
真面目な話・・・好きなものを全部ぶちこむために(ハリウッド映画に二番煎じをやるために)作られた映画にしては、物語は結構よくできてると思う。ガキ向けの怪獣映画で、よくここまで社会批評性、政治色を盛り込んだな・・・と。盛り込み過ぎって批判されてるようだけど、個人的にはあまり違和感がない。繁栄し過ぎた日本をぶっ壊しにきた未来人て・・・平成ゴジラシリーズで、本田魂を一番受け継いでいるのはこの作品なんじゃないか。
この映画、スピルバーグへのオマージュを捧げた日本映画としては、もっともよくできているのでは???
と思うと結構すごい。
時間を越えるのはやめとけ(笑)
ターミネーターをパクった特撮シーンとか止めようよ(笑)
ジュラシックパークにも影響与えたみたいで(笑)
時間を越えるにも、過去に干渉するにも一定の考証は必要だが、ゴジラ(恐竜)を捨てるなら、もっと考えて捨てりゃいいと思う。
そしたら、ゴジラ化しなかったのでは?
自分達の行動を考えなかったウィルソン達は思慮が足りなすぎるわ。
しかし、どこにでも核廃棄物があるのは真実味があるし笑えない。
未来人のエミーは昔の美人やなぁ(笑)
特撮技術は上がっても演出が変わらなければさしたる作品にもならない。
もひとつ盛り上がらないのはそのせいだろうなぁ。
真面目に観るとこれは辛い。
まず脚本が雑で色々と腑に落ちない。今時のよく練られた時間SFに触れている人なら尚更だろう。未来人の描き方がどうにも拙い。キングギドラの設定も辛い。別に設定を変えるのは構わないけれど、あれじゃあ可哀想すぎる。ついでにキャスティングもどうかしている。こうした欠点を補うだけの突出した美点も見当たらない。
個人的には見所がなかったわけでもない。怪獣の見せ方だけは好かった。見たい画をちゃんと見せてくれる。やっぱりキングギドラの威容は画面に映える。終盤の部分的に機械化されたデザインも素晴らしい。つまり特撮部分の画作りは期待通りだった。これは主に川北紘二特技監督の手柄だろう。翻って監督脚本の大森一樹の続投は裏目にでた感じかな。残念。
もったいない
アイディアやメッセージ性や音楽はしっかりしているのに色々もったいない。
例えば
むやみにCGを使う点。
空中に浮くシーンや格闘シーンなど失笑ものだった。
ターミネーターの影響をもろに受けた残念な再現によるアンドロイドの登場。
なぜ登場させたかわからない。
キャラ付けもいまいち。
なによりも過去にさかのぼって今生きる現在が変わるという設定自体が狂ってるしおかしい。
その人物が過去に降り立った時点で、その世界線は幾重にも分岐するはずである。
このあたりが気になってアイディアはいいのだが、とても見れたものではなかった。
この過去を変えれば未来が変わる理論ならなぜまた過去に戻って、キングギドラの赤ちゃんを回収しに行かなかったのだろう。
まあ
しかしこれをやってしまえば物語として成り立たない。
なにかタイムマシンが壊れ、未来人が元の世界に帰れない葛藤を描いたらよりよかったかもしれない。
だが、そのメッセージ性は評価できる。
特に23世紀の人が言っていた「20世紀は核にばかり頼る残念な時代だ。」と
ずっしりと重い。
ゴジラもキングギドラも人間の手のひらの上でできたものだ。
都市の破壊やその被害も人間が進歩したが故に被害が増大している。
だからといって懐古主義に浸れというわけではない。
文明の運用を間違えるとゴジラに似たようななにかを生み出してしまうという警鐘である。
ゴジラ映画がこの辺りのメッセージを失ったらもうおしまいだろう。
ただ、その通底する音楽は素晴らしい。
よくあるクソゲーに共通する音楽だけの映画であった。
ゴジラの最大のライバルであると共に、映画を娯楽性豊かに盛り上げてくれるキングギドラ
シリーズ18作目。
本作からゴジラの対戦相手は、過去の人気怪獣が務める事になった。
まず登場は、キングギドラ。
過去4度ゴジラと激闘を繰り広げた、ゴジラ最大のライバルだ。
宇宙怪獣としてのイメージがあるキングギドラだが、本作では未来人の時間操作によって誕生した新キングギドラ。
だからなのか、少々ゴジラに劣勢気味だが、その巨大さは初代以上。
最後はサイボーグ改造され、メカキングギドラとなって登場、インパクトを残す。
ストーリーは、現代日本に未来人が現れ、彼らの提案で過去に戻り、ゴジラを歴史から抹消しようとする。
実はそれは未来人の策略で、ゴジラを消してキングギドラを出現させ、現代日本を破壊しようとする。
何だか凄い話である。
細かく言うと辻褄が合わない点もあるのだが(ゴジラを消したのに、何故皆ゴジラを覚えているんだ?)、内容的には盛り沢山で楽しめる。
近未来SFに戦争映画に『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をミックス。『ジュラシック・パーク』も先取り)
そして、ゴジラ誕生秘話も描かれる。
最も、ゴジラ誕生秘話は謎のままの方が良かったという意見も確かだが、これはこれで一つの仮説。
中川安奈演じるエミーはシリーズ初のアクション・ヒロイン。ラスト、自らメカキングギドラに乗り込み、ゴジラと戦う。
ゴジラと因縁を持つ新堂会長に扮する土屋嘉男の存在は感慨深い。
また、音楽を伊福部昭が16年振りに担当。
ダイナミックな音楽で映画を最高に盛り上げてくれる。
エンディングの“ゴジラは死なず”と付けられたゴジラのテーマ曲は、同曲の中でも屈指の神曲!
昭和シリーズで一番娯楽性豊かなのは『三大怪獣 地球最大の決戦』。
平成VSシリーズでは間違いなく本作。
奇しくも、どちらもキングギドラ。
やはりキングギドラは、ゴジラの最大のライバルに相応しい。
ゴジラとは
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