「進藤会長を通して描かれる人間の身勝手さ」ゴジラVSキングギドラ GMKゴーストさんの映画レビュー(感想・評価)
進藤会長を通して描かれる人間の身勝手さ
◯進藤会長を通して描かれる人間の身勝手さ
ラゴス島の警告からゴジラを救世主だと
信じ込み、核を搭載した原子力潜水艦を
保有するなど傲慢ぶりだったが、
復活したゴジラによって現実を
突きつけられ、ゴジラに引導を
渡されることを選択する。
ゴジラと見つめ合うシーンは必見。
心なしかゴジラ側も複雑な感情を
持っているように見える。
◯SFオマージュてんこ盛り
空飛ぶ円盤。
23世紀の未来人。
タイムスリープ。
テレポーテーション。
高性能アンドロイド。
どこかで見たような設定を
これでもかと詰め込まれている。
23世紀に日本が世界最大の
経済大国になるというバブル時代
ならではのとんでも設定。
◯明かされるゴジラ誕生
ゴジラザウルス登場。
ゴジラが誕生した経緯の描写。
◯ギドゴジ
初の100m級。
ビオゴジに負けず良い顔。
新宿で大暴れ。
最後まで人類の敵であるところが良い。
◯キングギドラ(ドラッド)
こちらも変異前の生物ドラッド登場。
未来人に操られて日本を攻撃。
昭和と比べると西洋に竜に近いデザイン。
◯メカキングギドラ
未来人によって改造・蘇生。
メカゴジラとは違い、半分生物なのが特徴。
ワイヤー、アームを使ったゴジラ捕獲装置。
△操作怪獣キングギドラ
未来人が操作しているうちはゴジラにも
優勢だったが、未来人が操作を失った途端に
弱体化してゴジラに敗北。
メカキングギドラとして復活後は完全に
兵器になり操作される。
昭和の頃からだが不憫な怪獣感が否めない。
△SF描写
SFの描写に関しては同時期の洋画に比べると
技術が追いついていない部分があり、
シュールになってしまう場面がある。
△間抜けすぎる未来人
未来人の計画に穴がありすぎる。
ゴジラを抹殺するならゴジラザウルスを
転移ではなくその場で殺すべき。
ゴジラ復活後にゴジラを殺さず
キングギドラと同時に日本を破壊すれば
良いのに真っ先にゴジラを倒そうとしてしまう
無能ぶり。