ゴジラのレビュー・感想・評価
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ゴジラの復活劇なのにぃ?
Prime Videoで見ました。初代ゴジラを葬った後の話で、ゴジラの復活なのだが、あっさり出て石坂浩二が腰砕け。原発壊し、アメリカとソ連(ロシア)がからみ、スーバーXが出てとおおごとが起こるが、アッサリと流されてしまっている。ゴジラも着ぐるみにお金かけてない、怖さがない。鳥を追いかけるって何?って思う。その鳥の声の周波数?でゴジラを火山口に誘いこんで、落ちて終わりました。最終的に思ったことは、沢口靖子のお披露目映画であったと感じました。
シンになれなかったゴジラ
平成ゴジラシリーズ1作目(通算16作目)
ゴジラ単独映画としては、初代、シンに続いてマイナスワンの存在によって更に影が薄くなってしまった本作
子供の頃見て全然面白くないと思ったが、それもそのはず、人間ドラマはシリアスで核兵器を巡る展開や
日本政府の会談など大人向けの作品
カドミウム弾による作戦なども含めて、シン・ゴジラへのヒントを与えた作品でもある気がする
特撮も進化しており、ゴジラへの迎撃や放射熱戦の表現も時代を経て大幅にパワーアップ
そしてなんと言っても秘密兵器スーパーXの初登場!
BGMも最高にカッコいい!
(何度も言われるスーパーXはまだか!?に笑える)
そしてビルの下敷きになるスーパーX
当時も大ヒットを記録し、平成ゴジラの礎を築いた作品なのである
東宝怪獣コレクションで創刊号を飾ったゴジラのデザインは秀逸で印象的なシーンも多いため、もっとみんな見てあげて欲しい
ストーリー:☆☆☆☆★
怪獣・特撮:☆☆☆☆★
俳優の演技:☆☆☆☆★
音楽 :☆☆☆☆★
ゴジラ特集にて
Amazonプライムビデオでのゴジラ-1.0配信記念?でのゴジラシリーズ一挙で。
一番最初の白黒ゴジラ、第二作ゴジラの逆襲、第三作キングコング対ゴジラに続いて視聴。昭和ゴジラは二作目の「逆襲」が突貫工事で作った粗悪品、以後は怪獣同士を戦わせる事だけに焦点を合わせ尻すぼみになり終了。
少しの間を置いて、平成ゴジラとして帰還。特撮も大分進歩(とは言え、VFXの様なモノではない、着ぐるみゴジラと糸で吊した戦闘機を上手く見せる程度のモノ。
特撮が進歩してカラー画質も向上したので着ぐるみゴジラの眼球が動かないとかのアラが逆に目立つなどのマイナスも。
カラーだと怖さとかが減るけど、まぁ怪獣映画にしてはと思ったけど、スーパーXとかの昭和ゴジラで出て来る様なメカ登場で一気に安っぽい感じへ。
出演者が若い
昭和の最後に蘇るゴジラ
◯80年代にゴジラ復活
当時過去最大の80m級。
昭和シリーズよりも凶暴な顔つき。
◯進化した特撮技術
当時の最新技術で魅せるゴジラ
◯反核メッセージ
米国、ソ連が核兵器使用を迫るが、
三田村総理が毅然とした態度で
断るシーンは必見。
(米ソは簡単に引き下がりすぎな気も
するけど)
◯超兵器スーパーX
VSシリーズ名物超兵器第一弾。
ゴジラの熱戦にも一定の耐性。
(空飛ぶ炊飯ジャー)
◯ゴジラの生態を利用した作戦
◯今考えると豪華キャスト
宅麻伸。
沢口靖子。
武田鉄矢。
特に武田鉄矢の盗人がいいキャラ。
△ストーリー性は薄い
ゴジラが簡単に人間の
戦力にハマるため、
三原山の作戦が成功した際の
カタルシスは薄い。
最新技術でゴジラを作ったら
こうなりますよという映画。
ゴジラ好きでないと楽しめない?
△科学的な整合性。
カドミウム弾で倒れるゴジラ。
電磁衝撃波で復活するゴジラ。
やりたい放題か。
△80年代のクセ
全体的にテンポはゆっくり。
現代人はどう見るか。
「昭和59年公開・平成シリーズの先駆けとなる復活ゴジラにして初ゴジ以来の単体出演ゴジラ」
★独自採点(74):3代目。昭和ゴジラから9年、待望の復活ゴジラ。市街地ミニチュアセットスケール1/40(超高層ビル群は1/50スケール)
昭和59年作だがそれまでの2代目昭和ゴジラはリセットし初代ゴジラ以降二匹目としての再登場、原点回帰の世界観で作られ平成ゴジラシリーズの入り口としての位置付けられた。かつ「日本沈没」以降の東宝特撮パニック映画の流れとしてリアリティを持った設定の怪獣映画として再生された。
制作田中友幸、監督橋本幸治、特技中野昭慶、音楽小六禮次郎、造形安丸信行
通称:84ゴジ/新ゴジ/復活ゴジ(身長80m)・登場怪獣:なし(ショッキラス)・防衛:自衛隊=自衛隊統合幕僚会議議長役・陸自ヘリ(ノンクレジット)「ゴジラ非常緊急対策本部」・1984年(昭和59年)12月15日・103分・上陸地(静岡井浜原発・東京湾)・破壊地(井浜原発・有楽町マリオン・新宿)・特撮爆破炎上破壊規模B(爆破の中野作品としては少々炎上が物足りない)
当時はインターネットなんて無い時代でもうゴジラは過去の物っていう感じだった中「なんかゴジラ 復活するらしい?」って嘘か本当かわからん状態からの復活は正直感動だった。
そして、蓋を開けたゴジラは子供向け路線から本来の”怖い”ゴジラ への回帰でこれは涙もの。まあ、いま見れば色々アラもあるしその後のゴジラ から比べれば比較にはならないかもしれないが、消えそうになっては復活を遂げてきたゴジラの中で作品の出来如何よりも重要な作品だ。
ゴジラ復活を願っていた当時のスタッフやファンのエネルギーなくしては公開できなかったであろうし、この作品以降の原点回帰の「怖いゴジラ」の存在がなければ現在のゴジラが存在していなかったかもしれない。そして1984から1995までの11年間に築いたゴジラの歴史は確実に子供向けの怪獣ではない現在のゴジラの道筋を作ったのは間違いない。特別スタッフとして田原総一郎氏の名前があるのも興味深い
特技監督:中野昭慶も円谷精神を継承し特撮の面白さは十分、新宿のミニチュアセットでの激闘などの見所もあるし、ゴジラの造形は昭和と平成の中間くらいだが怖いゴジラに仕上がっていてこの後の平成ゴジラシリーズへ続く重要なターニングポイントだったと思う。
観客動員300万人超え、興行収入は1995年2位の大ヒットとなり以後の平成シリーズへ見事に引き継がれた作品。
スーツは2体(造形:安丸信行)で井浜原発・東京湾上陸シーンは1号、首都新宿・東京湾から有楽町侵攻などは2号スーツが使用されてる、また顔のアップ等はサイボット(全高4.8m1/20スケール)が採用されてる、また足指の数が初代および逆ゴジと同じ4本に変更された。
特撮、突如井浜原発に現れたゴジラの全景は中々迫力があった、昭和ゴジラのオマージュか新幹線を鷲掴み
新宿高層ビル群の破壊が見どころ、破壊炎上具合は平成シリーズより少ない。ラストは超音波装置に誘導され三原山火口へ咆哮を上げながら落下する。
時代背景:ロサンゼルスオリンピック、米Apple ComputerがMacintoshを発表、日経平均が初めて1万を超え地価急上昇バブルに麻痺していた、日劇跡地に有楽町マリオンがオープン、(VTR)の普及率 はまだ18.7%、大河ドラマ「山河燃ゆ」、グリコ・森永事件、ドラマ「スクールウォーズ」に代表される様に暴走族や校内暴力が酷い世の中だが、地方のデパートはどこも人が溢れ活気はあった。84デビュー菊池桃子、沢口靖子も第1回「東宝シンデレラ」でグランプリに輝きこのゴジラに出演日本アカデミー賞新人賞を受賞している。
シンゴジラの前に対ゴジラシミュレーションに挑んだ一作
ゴジラ復活の狼煙を上げたゴジラリブート作品。
製作は昭和59年だが、平成ゴジラシリーズ第一作と捉えていいだろう。
本作は昭和ゴジラでツッコミ所だった点、巨大生物が襲来してるのに政府は何してんだよ!とかゴジラ以外に宇宙人も出てくんのかよ!と言ったSFの範疇を超えたトンデモな嘘を極力抑え、シンゴジラが行った本当にゴジラが来たときのシミュレーションを80年代に挑んだ作品だと思う。
しかしシミュレーションの前に映画というエンターテイメントであり、スーパーXといった超兵器の投入等シンゴジラほどリアルを徹底出来なかった点も感じられる。
本作からゴジラvsビオランテまで5年の間が空いている。以前、町山智浩さんの評論で1984ゴジラが上手くいかず、という意見を聞いた。
どうも失敗してしまった印象の先入観があった作品。確かに見終わったあとどうもモヤッとしてしまった。それはなぜか。
一番の問題は主人公が誰か分からないという点だ。この作品、最も主人公たり得たのは夏木陽介演じる林田博士だ。彼は主人公になるバックボーンを持っていた。しかし、彼の感情の描写が浅すぎた。彼のゴジラへの憎しみと同調をきちんと入れるだけで自分は傑作になっていたと思う。
田中健演じる牧五郎(この名前はビックリ!)は沢口靖子への仕打ちや田中健本人の冷たさもあって感情移入出来なかった。宅麻伸なんて救出された一般人だし。(正直、彼のゴジラへの怒りの根源も分からなかった)
誰にも感情移入しにくいというのが本作の失敗ではないかと思う。
そして画を優先するあまりそれは無いだろうという場面も多々あった。霧が深いという理由はあったが原発に上陸するゴジラにあんなに気付かないものか?またゴジラ上陸してるんだから新幹線運休にしなさいよ!(笑)
それに宅麻伸は救出された一般人だからゴジラへの軍事作戦に同行できないだろう。
等々、違和感を感じてしまった。
ネガティブな点を挙げてしまったがこの作品、特撮が本当に素晴らしい。自分はシンゴジラに匹敵するくらい1984ゴジラの特撮が好きだ。
本作のゴジラ東京破壊が凄くリアルで生々しい。ゴジラくらいの巨大生物がビルを破壊するとこうなるよな、というのが納得行く。
特に新宿副都心のビル群を見上げながらの破壊が良かった。
またツッコミ所はあるが原発でゴジラを足からずーっと上にカメラがなめてゴジラの頭まで写すあのカットは本当に素晴らしい。
そして夏木陽介がいい!三大怪獣 地球最大の決戦以来のゴジラ作品だが出演者の中で一番演技が出来る方だと思った。
惜しむらくは夏木陽介演じる林田教授をもっと膨らませたかった。彼が両親への仇からゴジラを憎み、しかしゴジラ自身も人類の被害者(原発で核燃料を接種しないと生きられない描写を哀れに見せるとか)であると気づき、もう半分許してるくらいの気持ちでゴジラを介錯する、というような話にすれば自分は納得が行った。
ラスト、総理大臣が泣くテイクを使ったことを後年、監督はミスだったと悔やんでいたそう。そうだと思う。あそこで総理大臣は泣いてはいけない。人類側代表としてしっかりと地に足をつけなければいけないキャラクターだ。(泣くのは林田教授であるべき)この辺のズレたセンスが作品全体に漂っていると思う。後で知ったが監督の橋本幸治さんは「さよならジュピター」の監督でもあったそう。トンデモ作品扱いされてしまう邦画SFだが恐らく橋本幸治さん自身の監督センスというものに起因しているような気がする。
この作品はかなり惜しい。ちょっと改変すれば傑作になれた作品だと思う。しかし、この作品がきっかけとなりゴジラが復活出来、平成、ミレニアム、ハリウッド、シンゴジラとゴジラシリーズは続いていく。影に隠れがちだけど独特の魅力がある作品です。
(ほぼ)リアル・シミュレーションとして復活!
ゴジラ・シリーズ第16作。
DVDで10回目の鑑賞。
前作以来9年ぶりに公開された昭和最後のゴジラ映画。2作目以降をリセットし、1作目の続編として製作されました。
東宝のパニック映画路線を受け継ぎ、ゴジラが出現した場合の政府や自衛隊の行動がシミュレーションされていました。
本作を深化させると「シン・ゴジラ」になる。感慨深い。
小林桂樹などの名優が集結していて圧巻。特に金子信雄と加藤武は、「仁義なき戦い」シリーズの山守と打本の関係をオマージュしたような絡みがあってニヤリとしてしまいました。
カメオ出演も石坂浩二に武田鉄矢など豪華極まりない。名優たちの重厚な演技が虚構にリアリティーを加えていました。この面子が「ゴジラ」と口にするのが単純にすご過ぎます。
その中で初々しい魅力を放っていたのが沢口靖子。当時は東宝シンデレラのグランプリを獲得したばかり。演技は拙いですが、硬派な作風に爽やかな風を吹かせていて魅力的でした。
復活したゴジラは恐怖の象徴として描かれていました。静岡で原発を襲撃し、1作目を模倣したルートで東京を蹂躙。
新幹線を鷲掴みにし、地下道に躓いて日劇から改装したマリオンを破壊すると云う1作目のオマージュが最高です。
新宿副都心で自分の背丈よりも高いビルに囲まれ、それらを見上げる姿はかなり物悲しく見えましたが、人類の築き上げた文明をぶち壊す勢いで暴れ回る様はどこか痛快でした。
クライマックス、伊豆大島に誘導されたゴジラが噴火を誘発された三原山に呑み込まれるシーンは、切なさに満ちた劇伴も相まって、シリーズ屈指の名場面だと思いました。
作風のお陰か、ファンのみならず一般の観客層にも受けたようで、1985年度の邦画配給収入第2位となる大ヒットを記録し、まさに華々しい復活となりました。
[余談1]
スーパーXの登場が無かったらもっとリアルなシミュレーション映画になっていたんじゃないかなと考えると、東宝特撮の伝統の悪い部分が出てしまった気がしました。
その反省から「シン・ゴジラ」には実在の兵器しか登場させなかったそうです。しかし、VSシリーズに跨る超兵器の原点として、スーパーXの存在があることは否めません。
[余談2]
本作の海外版では、ソ連軍人が故意に発射させたように改変されていました。アメリカで編集したために、当時の情勢を考えると改変は必然ですが大人気無い気もしました。
ちなみに、1作目の海外版に登場したレイモンド・バー演じるスティーブ・マーティンが30年ぶりに再登場し、アメリカ軍の司令室でゴジラによる災害を見守っていました。
[以降の鑑賞記録]
2019/11/27:Amazon Prime Video
2021/08/15:Blu-ray
※修正(2023/11/08)
昔ながらのThe 特撮!
何故だかタイトルだけでずっと一番最初のゴジラのリメイクだと思ってた本作。実際に観てみたら続編だったんですね。もう既にゴジラがいた世界だったとは!
ゴジラの目が意外とクリクリしてて可愛い。もっと恐怖の対象として描かれてるのかと思いきや、人に対して熱線浴びせたりしないし、東京のビル群よりちっちゃいし、武田鉄矢に罵倒されてるしで、所々に見られるホラーな演出の演出の割に怖さはませんでした。やっぱ今観ると作り物感が半端ないですし。現代のCGでのリアルな映画に慣れてると、このいかにもな特撮はちょっとしんどかったです。
そうそう、スーパーXにしてもそうなのですが、レーザー光線とか普通にオーバーテクノロジーの武器が出てきてビックリしました。何となくリアル系な話かなっと勝手に想像してたので、あんなに特撮よりだったんですね。
当時は冷戦中で政治的なドラマパートが途中で挟まれます。米ソにハッキリNOと言える総理大臣がカッコ良かったです。でも現実は「シン・ゴジラ」なんでしょうけどね。
色々とファンタジー過ぎてツッコミ所満載だったのですが、きっとそれも80年代という時代のなせる技なのでしょう。でも超リアル思考な「シン・ゴジラ」やった後はこんな雰囲気のゴジラには戻れないだろうなぁっと思いつつ観賞しました。
技術検証作品かな
SF考証も、ドラマも、特撮の立ち回りもいまいちな作品。おそらく一番の見所はサイボットゴジラを使った、ゴジラの表情付け。今までの昭和ゴジラは本当にきぐるみだったので、ゴジラの表情を表現しようとすると大げさなアクションをとる必要があったのだが、本作品から導入されたメカトロニクスを用いたゴジラのヘッドを使って撮影しており、顔面をアップしたシーンではやたらと表情豊かなゴジラが見られます。それでもやはり発展途上な感じは強く、痙攣したような動きでぎこちない。
メイキングを見てると実物大のゴジラの足を用いた特撮をかなり多用していたようで、ゴジラの足元が人間と対比して描かれてるのはこれぐらいじゃないだろうか?まあ映像からみていかにも作り物っぽさがにじみ出てたのでこれは完全に失敗だった気がします。
新人をヒロインに使う作品ではありがちな話だけど、沢口靖子の棒読み演技が酷かった。科捜研の女ではその棒読みっぽさが独特の威厳を出してるんだけど、この映画に関してはただただ違和感しか感じられない。後半は災害時に非常ドアが開かない欠陥ビルの中を行ったり来たりしてたのは、あまりの演技の酷さに監督が脚本を書き換えたんじゃないかと勘ぐってしまう。
武田鉄矢の演じる浮浪者がゴジラに向かって言うセリフ「でっかい顔して歩くんじゃねえこの野郎田舎もんが!」だけは名シーンだと思う。
特撮は圧巻
社会派ゴジラを初めて見た。
よくも悪くも世相をよく反映した作品だったなと(冷戦、核、原発)いささか使い古しのような感はあったが、今邦画を見回してきてここまで、政治色が強いパニック映画は見当たらない。
だが、今もう一度見返したらつらい。ゴジラが放射能をエネルギー原にするのはいいのだが、原発を壊したらメルトダウンやら汚水が流れるやらで大変なことになると思うのだが、想像力の限界か、脚本に無理を感じる。そんなこと言ったらきりがないような気がするし伝えたいメッセージはそこではないと思うので追求は避けるが、見てて苦しかった。さらに
二倍速でないと他の人間が話すシーンは退屈で見れたもんじゃない。伏線の回収はできているのだが、役者がやはり台本の上でしか動いていない。一番武田鉄矢が生き生きしていたのでは?笑
しかし自衛隊、政府、群衆の動きはリアルがあってよく練りこまれている。丁寧で好印象。
そしてなにより特撮の技術はさすがの一言。日本の技術が結集されており、芸術品を見ているようであった。CG全盛期だからこそ、今見てとても新鮮。これは見る価値がとてもある。
特撮と音楽でもったような印象。
小ゴジラ、大東京をさまよう
シリーズ16作目。
『メカゴジラの逆襲』から実に9年振りにゴジラ現る。
正義のヒーローと化していたゴジラは再び恐怖の怪獣に戻り、ストーリー的には第一作の続編、『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』までの話や世界観は無かった事になっており、文字通りの再スタート。
スタッフも大部分が入れ替え。
橋本幸治の演出と小六禮次郎の音楽は非常にドラマチック。
ゴジラの出現に対する政府・自衛隊・マスコミの動きをリアルに描き、さながらパニック・スペクタクルといった趣向。
ゴジラは身長が以前の50mから80mに、体重も2万トンから5万トンにパワーアップ。
だが、時代はゴジラを遥かに追い越していた。
久々に東京を襲撃するも、かつては自分より低かったビル群が今では倍以上の超高層ビル群に。
まるで浦島太郎。
それでも、そのスーパーパワーで超高層ビル群を次々となぎ倒してみせれば良かったのだが、破壊行動は少なめ。
第一作のような恐怖の象徴としての存在は薄れてしまったと言わざるをえない。
ゴジラが噴火する三原山の火口に落ちていくラストは名シーンでもあるが、“悲しみ”と共に“哀れ”も滲む。
ゴジラが本当の意味で復活するのは、5年後の次作まで待たなければならない。
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