ゴジラ対メガロのレビュー・感想・評価
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よくない方へ行ってしまった。
なんとなく前回のガイガンから嫌な予感はしていたけど、 今回のジェットジャガーで行って欲しくなかったウルトラマン寄りになってしまいとても残念でした。 年代的にウルトラマン、仮面ライダーなどのヒーロー物が 流行ってた時期なんでしょうか? ゴジラは怪獣対怪獣の戦いに 人間は何も出来ないと言う構図が面白いと思うのだけど、 今作のゴジラとジェットジャガーの共闘は嬉しくもなんともなく、ただただ悲しかった。 エンディング曲もジェットジャガーだし、 ラストカットもジェットジャガー、 ジェットジャガーを売り出したかったであろう 悪い大人たちの顔を想像してしまいました。 怪獣なのにカブトムシと言うビジュアルのメガロは 自分的には新しく感じました。
ジェットジャガー‼️
昭和のゴジラシリーズは程度の低い怪獣プロレスだとか、子供向けだとか批判されてますけど、そんな批判を象徴する作品ですね‼️度重なる水爆実験で環境を破壊された海底王国シートピアが、昆虫怪獣メガロを使って日本を攻撃、これにガイガンも加わり、この大ピンチを迎え撃つ我らがゴジラとスーパーロボット、ジェットジャガー‼️まず、水爆実験が原因だったら日本じゃなくアメリカを襲え‼️日本は関係ない‼️海底王国なのに昆虫怪獣⁉️普通は魚怪獣とかじゃないの⁉️まぁ、いいけど‼️人間キャラが子役も含めてまったく魅力ナシ‼️シートピアの人々も仮装大会だし、笑っちゃいけないけど笑ってしまう‼️コントやお遊戯会レベルのカーチェイスもヒドい‼️おまけに白ペンキだし‼️私は怪獣プロレスは好きだけど、跳び蹴りやってるゴジラってどうなんだろう⁉️そしてジェット・ジャガー‼️最初はメガロの誘導に利用されてたジェット・ジャガー‼️設計者の超音波で味方になり、自我に目覚め、巨大化し、ゴジラを説得してコンビを組む‼️映画が描いた最高のロボットかもしれない‼️ただ欠点が二つ‼️一つは歯を剥き出して笑ってるようなブサイクな面構え‼️そしてもう一つはこれが致命的なんですけど、"弱い" という事‼️ゴジラがいなければどうなってた事か‼️そろそろデザイン一新、強靭なスーパーロボットとしてハリウッド・デビューしてほしい‼️
ゴジラとジェットジャガーの友情
昭和ゴジラシリーズ13作目
とにかく予算がなかったこの頃の東宝
にも関わらず愛され怪獣メガロを生み出したことには拍手を送りたい
変な地底人が核実験で怒ったため、メガロを送り出して地球を滅ぼそうとする
メガロの破壊シーンは全部?キングギドラの使い回しで全く危機感がなくて逆に面白い
なぜか途中ガイガンも宇宙から参戦して、またも怪獣タッグバトルが繰り広げられる
ゴジラとジェットジャガーの絡みと、メガロ、ガイガンコンビの不良感がとても良い
ジェットジャガーがボコボコにされた仕返しに最後はメガロがボコボコにされる様子は爆笑なので、後半30分がとても楽しい
なんかこのノリは最新作のゴジラ×コングへ受け継がれている気がする
人間パート?そんなんあったっけ?笑
ストーリー:☆★★★★
怪獣・特撮:☆☆☆☆★
俳優の演技:☆☆★★★
音楽 :☆☆☆★★
「テレビ全盛・変身/昆虫/ロボットアニメブームが色濃い、ゴジラシリーズで唯一メインキャストに女性が存在しない作品」
★独自採点(25):メインはジェットジャガー!チャンピオン祭リ作品、超低予算・短期間(30日)で制作された為過去作の流用が多い。
制作田中友幸、監督福田純、特技中野昭慶(クレジットとしては特殊技術)、音楽真鍋理一郎、造形安丸信行
通称:メガロゴジ・登場怪獣:メガロ/ジェットジャガー/ガイガン/シートピア海底王国人・防衛:防衛隊(36分旧作流用の陸自メーサー殺獣光線車等のシーンあり)・昭和48年3月17日封切り・81分・上陸地(北山湖=本栖湖イメージ)・破壊地()・爆破炎上規模B(ダム破壊以外は流用)
前年からの田中内閣列島改造ブームによりインフレが社会問題化、またこの年はオイルショックも重なり狂乱物価になり映画産業はかつてないほどに打撃を受ける。東宝は前年の自主制作映画がことごとく失敗し大苦境の中超低予算で制作された。時代はテレビ全盛・変身/昆虫/ロボットアニメブームもあり産まれたメガロとアクションできるジェットジャガーが登場したのは必然といえよう。低予算ながらテレビ出演もあったゴジラの造形は目がクリッとして柔和なイメージ、丁寧な造形は映画クオリティを保っている(動きや登場シーンの音楽も軽快、登場時の動きはちょっとブルースリーを意識したかのよう)。本作ではガイガン・メガロの敵怪獣と最初戦うのはジェットジャガーだけでゴジラはしばらく戦わなず後から加勢する形で登場、ゴジラのドロップキックは格闘の見せ場、有名な『木枯らし紋次郎』『座頭市』を真似たシーンは本編にはなくスチールのみ。
予算もあり決戦シーンでは何もない荒野しか用意できなかったが、冒頭のアスカ島核実験の爆破シーンや決戦シーンの火炎は中々、メガロがダムを破壊するシーンは一点豪華主義の見せ場となっている。
スーツは新造形・海ゴジラ海上を泳ぐシーンは発泡ウレタン(カポック)製を使用し上半身のみ利用されている。また、怪獣島から駆けつける際海に飛び込むシーンは南海ゴジが飛び込む旧作シーンを左右反転させて流用、昭和ゴジラは流用が多いがそれを発見する楽しみもある。
時代:ゴジラ対メガロ・日本沈没(12月公開)(封切料金¥800※実勢価格約半額)仮面ライダーV3・マジンガーZ放映、オイル・ショック、光化学スモッグ報告年300日、71〜74第二次ベビーブーム、カラーテレビ普及率75%超え、同棲ブーム、海外旅行者200万人突破 海外旅行ブーム、コインロッカーに乳幼児を遺棄する事件が多発、読売ジャイアンツV9達成
<ファッション>
スニーカー、ジーンズスタイル大流行
<ヒット商品>
オセロゲーム、ごきぶりホイホイ
<流行語>
省エネ、「せまい日本、そんなにいそいでどこへ行く」「ちょっとだけよ」「あんたも好きネ」
ソク(「即席」の「即」で「すぐ、即座」の意味。即席カレーのCMから)
<ベストセラー・コミック・雑誌>
「日本沈没」小松左京
「ノストラダムスの大予言」五島勉
音楽
「神田川」南こうせつとかぐや姫
「危険なふたり」沢田研二
「あなた」小坂明子
「心の旅」チューリップ
「恋のダイヤル6700」フィンガー5
「ひこうき雲」荒井由実(1stアルバム)
映画・演劇・テレビ・CM
「仁義なき戦い」監督:深作欣二
「津軽じょんがら節」監督:斉藤耕一
「燃えよドラゴン」監督:ロバート・クローズ
「エクソシスト」監督:ウィリアム・フリードキン
「日本沈没」監督:森谷司郎
『8時だョ!全員集合』
『子連れ狼』
『マジンガーZ』
蛭子能収、漫画家デビュー
好きなショット:ゴジラが助っ人登場したシーン
今だからのツッコミ所満載
今夏放映予定の米国発『ゴジラvsコング』の広告を見て、急に昔のゴジラを見てみたいなと思い立ち。 いやぁ面白い。ツッコミ所だらけで楽しい。救援弾とかw 車の種類も逃げる人々の服装も時代そのまんま。 へぇとかほぉとか感嘆詞いっぱい。 カーアクションもあって、頑張って作った感が盛り沢山。 いいなぁ昭和のゴジラ。次、どれ見よう。
団塊ジュニアが生まれる直前の時期 一番子供が少ない頃だったのだ それを低予算、低品質の作品ばかりで数字を取り合う そんな情けない状況だったのだ
論評に値せず 正視に耐えない 子供は子供騙しを一番嫌うものだ 馬鹿にするな!子供心でそう思うだろう 1973年3月公開 ゴジラシリーズ第13作、東宝怪獣映画第25 作 同年の主な特撮関係の放映・公開の一覧は以下の通り 1月ジャンボーグA 2月仮面ライダーV3 4月ウルトラマンタロウ、流星人間ゾーン、風雲ライオン丸 5月キカイダーゼロワン 7月ファイヤーマン、レッドバロン 12月日本沈没 V3が頭ひとつ出ているだけで、日本の特撮の一番の暗黒の年かもしれない このような年に本作は公開されたのだ 内容はその年の水準に見合っているということだ そして年末に日本沈没という特撮の金字塔が公開される 夜開けの光だ 大人向けの特撮映画を遂に日本でも作ることができたのだ 団塊ジュニアが生まれる直前の時期 一番子供が少ない頃だった それを低予算、低品質の作品ばかりで数字を取り合う 正にレッドオーシャンのマーケティングだ そんな情けない状況だったのだ その状況を本作は記録している そこにのみ意味があるのだと思う 子供が少ない時代とは21世紀と同じだ ベビーブームなどもはや有るわけもない 特撮映画やアニメが、このような粗製濫造の作品で溢れてしまう そんな時代を繰り返してはいけないのだ 低予算=低品質であるとは限らないのだ そんな時に何を作るのか 創造性こそが生命線だ プロデューサーの力こそが試されていると思う 海外ではどうであったか? 2001年宇宙の旅は1968年 その特撮を担当したダグラス・トランブルは、1971年にはサイレント・ランニングとアンドロメダ…を撮っている 本作と同年の1973年にはスターロスト宇宙船アークをカナダのテレビ番組で撮っていたのだ そして1977年にはスター・ウォーズ、未知との遭遇の特撮を担当するのだ ジョン・ダイクストラはサイレント・ランニングに参加して頭角を現した 彼がモーション・コントロールカメラのシステムの開発の中心人物だったのだ その特撮技術がスター・ウォーズの特撮の核心部分であったのだ 1977年にスター・ウォーズを撮るジョージ・ルーカスも1971年にTHX 1138を撮っている 出世作のアメリカン・グラフィティは本作と同じ1973年だった 海外ではこのように特撮の技術革新と人材の流入が急激に進んでいたのだ 日本の特撮界はこのような動きに全く反応もしていなかったし、情報吸収の努力もしていなかったのだ 英国のジェリー・アンダーソンは謎の円盤UFO のあと、しばらく特撮のニュースはなかった しかし本作の2年後の1975年にスペース1999を出して健在ぶりを見せつけた 彼らは特撮技術をアップデートしていたのだ それは映像を見れば一目で分かる 1977年、スター・ウォーズ、未知との遭遇の公開 この二隻の黒船来航の前夜の1973年、日本の特撮は本作のように太平の眠りについていたのだ 日本特撮の暗黒の時代と呼ばずになんとか呼ぶべきなのだ? 1977年の二隻の黒船来航に打ち勝つ特撮技術を獲得するべき時間を無為に浪費していたのだ この海外の特撮界の動向を真剣に受け止め、可能性を探求していたのは特撮界ではなかった それはアニメ業界であったのだ それが1974年10月放送開始の宇宙戦艦ヤマトに結実したのだ ヤマトはリアルタイムで世界レベルのSF のセンスオブワンダーのセンスを映像にしていたのだ 特撮界の立ち遅れは目を覆うばかりだったのだ 今日のアニメ業界の隆盛はこの時代からの蓄積によるのだ 特撮界は何の蓄積もしていなかったのだ このような状態のまま日本の特撮は、スター・ウォーズと未知との遭遇の二隻の黒船を迎える事になったのだ ひとつだけ評価すべきことがある それはこのような低レベルの作品でも製作を続け、特撮マンの雇用を維持していたこと 仕事がなければ人は散り散りになってしまう 撮るものがあったからこそ今日に繋がる日本の特撮マンの系譜は維持されたのだ 人があってこそだ
ジェットジャガーfeaturing ゴジラ
ゴジラが完璧に脇役になってるゴジラシリーズ13作目です。これまた公式にナンバリングされてるのが不思議な作品でした。
本作のメインはジェットジャガーです。一応ロボットの割にはロボットらしさが皆無なのですが、あれはきっと「つくも神」に違いない!ほら、長い年月使った道具等に意志が宿るってヤツですよ。そう考えれば空を飛んだり、巨大化できるのも納得いきます・・・って無理かな?
しかし、あの若さで、しかも個人で二足歩行ができ、音声入力も可能なロボットを作った伊吹博士はスゴい!今でこそスマートスピーカーが普及して音声入力も一般的になったものの、当時から全く聞き間違えのない音声入力を作ってるとは天才です。人知を越えている。「超音波を使った場合コンピューターの制御が効かなくなる」・・?天才過ぎて言ってる意味がわかりません。ロボットなら全てコンピューター制御なのでは?
それはさておき、シートピアの人はいったい何がしたかったのでしょうか?メガロをそれなりに暴れさせたから満足したのかな?何よりあのファッションにおののきました。深海って太陽の光届かないからメッチャ寒いはずなのに何故あんな薄着?人工太陽で暖かいのでしょうか?あ、深海だときっと布の原料も手に入りにくいだろうから、人工太陽を温度高めに設定して薄着でいられるようにしてるのかも?そういえば空気はどうやってんの?深海で日光届かなかったら植物あっても光合成できないよ?謎だ。
メガロ自体も海底人なのに何故セミ?っと不思議なのですが、よくよく考えると魚モチーフの怪獣だったらエラ呼吸なんで地上破壊できないんですよね。もし、地上破壊を視野に入れて怪獣買ってたとしたらシートピアさん最初っから攻める気満々です。
ハンター星雲人と通信していたのも不思議です。水は電波を通さないのにどうやって深海から宇宙とコンタクト取ってたのでしょうか?300万年前というアウストラロピテクスの時代から海底にいたんで人知の及ばない科学を持っているのかも。
何だかんだでけっこう粗い脚本だったりしますが、ゴジラの水平ミサイルドロップキックを見るためだけでも、この作品を観る価値はあるかなっと思いました。ゴジラさん、技多才やな!
ゴジラとジャガーでパンチ!パンチ!パンチ!
197X年、アリューシャン列島の小島で地下核爆発実験が行われ、その結果はるか南の怪獣島にまで影響が及んだ。伊吹の家が何者かに荒らされ、後輩の陣川が後を追う。ゴジラ映画にしては珍しくカーチェイスが始まるし、その後もカーアクション満載。何者かは家に海底3000キロにあるという砂を残していき、同じ砂はイースター島にあるという。そして完成したばかりのジェットジャガーが奪われてしまうのだった。 300万年に渡って平和が守られてきたシートピア海底王国。地上人が核実験ばかりするものだから、昆虫怪獣メガロを使って地上人を攻撃することになったのだ。せっかく反核メッセージを入れたのに、その報復として東京を破壊するというのもいかがなものか。しかも、日本が核実験やってるとしか思えない展開だ。 自分の意思で行動し始めた正義感の強いロボット・ジェットジャガー。巨大化するシーンはウルトラマン系列と同じか。てか、巨大化すうシステムまで作ってあったのか。メガロには優勢だったもののガイガンが現れてからはボコボコにされるジェットジャガー。もちろんゴジラが助っ人として登場するのだが、このゴジラ、なんだか楽しそうに見える。戦いぶりも子供のケンカみたいな雰囲気だ。もしかすると、イジメの構図だったのかもしれないなぁ・・・ 住民が逃げるシーンとか、本物の戦車とか、使いまわしは歴然。なんとガイガンとの戦いも再利用してる。ゴジラの目が大きくなって可愛くなってるし、メガロの羽もジェットジャガーの口が気味悪い。笑うつもりで見ればOKなゴジラ映画でした。
そのツッコミに愛をこめて
ゴジラ・シリーズ第13作。
DVDで鑑賞。
本当に恐ろしい映画です。いろんな意味で。ゴジラ・シリーズの中でも他に類を見ない怪作です。他の方々もレビューで書かれていますが、何しろツッコミどころが満載。
「チャンピオンまつり」時期の作品なので、子供向け映画へ完全にシフトしているとは言え、ここまでハチャメチャだと、逆に「子供なめてんのかよ」てなことになりそうです。
しかしそこにハマっている人もいらっしゃるみたいですし、カルト的な人気を博していることも事実。一概に駄作とは言えません。実を言うと、私はむしろ好きな方なのです(笑)。
初めて見たのは小学4年生の時でした。親にねだりDVDを買ってもらいました。その頃には、この年代のゴジラ映画はライブ・フィルムを多用していることを知っていたので、どのシーンがそうなのか、どれくらいの割合で挿入されているのか、と云う興味がありました。そうですオタクです(笑)。
「モスラ対ゴジラ」の群集避難シーンや、「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」でガイガンがセイバー戦闘機を鎌で撃墜するシーン、当時未鑑賞の「サンダ対ガイラ」からはメーサー殺獣光線車の攻撃シーンなど、殆どが流用であることに驚いた覚えがあります。そんなに予算無かったのかと悲しくなりました。
今思えば、この時はまだ子供でした。純粋に作品を楽しめていたからです。と云うか、何も考えて無かったのでしょう。
大人になって、ようやく頭にたくさんの「?」が浮かぶようになって来ました。以下、思ったことを徒然なるままに。
・シートピア海底王国について
元はレムリア大陸で高度な文明社会を築いていましたが、ある日大陸が地殻変動により沈没。彼らは海底都市を築き、独自の繁栄を享受していました。しかし地上人の行った複数回の地下核実験によって、海底都市がダメージを被ったことに怒り、報復を決断しました。平和な暮らしを脅かされたら、そりゃあ怒ります。今回は完全に我々が悪いかも。
地上攻撃のために海底人が寄越した刺客が、王国の守護神である昆虫怪獣メガロ。カブトムシを模したデザインは鋭角で攻撃的だし、結構カッコいい。でも、海底王国の守護神が昆虫とは。海の生き物とちゃうんかい。彼らも元々は地上人だから、神様が昆虫の姿をしていてもおかしく無いと云うことか?
メガロのピンチには、前作で子供たちの心を鷲掴みにしたガイガンが再登場し、救援に駆けつけました。早々の再登場に子供たちは喜んだことでありましょう。ですがここにもいくつかの疑問が。海底人のはずの彼らが、どうやってM宇宙ハンター星雲人と交流を持つに至ったのか。大陸が沈む前から懇意だったのか。ならば、かのゴキブリたちは何をしに地球に来ていたのか。その頃から地球侵略を狙ってたのか?
となると、そもそも海底人は地上侵略を虎視眈々と狙っていて、いい機会とばかりに攻撃を始めたのか。イースター島のモアイが通信アンテナだと云うことは、300万年前からのお付き合いなのか。容易くガイガンを寄越してくれたと云うことはそれなりに友好的な付き合いだったのか。考えても考えても釈然としませんし、興味が尽きません(笑)。
そして、地上工作員2人組がとてつもなくおマヌケ。どんな訓練したらあそこまでお粗末なヤツが出来上がるのか。とにかくダメダメ。無計画なのか、無鉄砲なのか、それとも単なるアホなのか。子供にやられてしまうし…
・ジェットジャガーについて
若き科学者・伊吹吾郎が開発した人型ロボットです。ペンダント状の操縦装置で動かすことが出来ます。シートピア海底王国人の攻撃活動の一環で、メガロの水先案内人として工作員に奪取されましたが、操縦装置のマスターを伊吹博士が所有していたので、意図も簡単に人類側にコントロールが戻り、怪獣島へゴジラを呼びに行く役割を担いました。
ゴジラが駆けつけるまでには時間が掛かります。その間もメガロは我が物顔で暴れ回っている。「自分がなんとかするしかない!」と急に自我に目覚めたジェットジャガーは、自らの意思で巨大化し、メガロに敢然と立ち向かっていきました。
おいおい、マジか!
伊吹博士の見解―「ゴジラが来るまで、自分がメガロと戦わなくちゃいけない。そんな想いがジェットジャガーをあんなに大きくしたんだろうな」。科学者なのに理論的な説明が出来ておらず、まさかの感情論で片づけてしまう始末。それにあっさり納得する周囲(笑)。「あんたホンマに科学者か!?あんたがつくったんやろ!」と思わずツッコみました(笑)。
書き出すとキリが無いのでこれくらいにしたいと思います。いろいろと考察する余地を残してくれていると云うことで良しとしようではありませんか。くれぐれも勘違いしないでいただきたいのは、本作を愛するが故のツッコミであること。好きじゃないとここまで言えない。子供の頃に好きな子をいじめたくなったでしょ。それと一緒です。
特撮面に関しては、ダム破壊シーンが白眉。オーディオ・コメンタリーで中野昭慶特技監督が仰っていましたが、少ない予算での一極集中の豪華さ。都市破壊が殆ど過去作の流用の中、このシーンの迫力は際立っており、怪獣映画の名場面に数えられる出来映えだなと思いました。
怪獣対決は、前作に続いてタッグマッチ。さながらプロレスで、擬人化の極地を迎えていたゴジラたちも、ここまで来ればもはや着ぐるみを着た人間でしかありませんでした。
完成品ではカットされましたが、ゴジラが当時放送されていた「木枯し紋次郎」の真似をして、木を楊枝のように口に咥えるシーンがあったそうな。カットされて良かったです(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2021/04/23:Amazon Prime Video
※修正(2024/05/26)
これより下が無いと思えば、逆に安心出来るかも
テンポが悪すぎる。 テーマ的には「相手には相手の正義がある」とかいくらでも面白く出来そうなのに…勿体ない。 怪獣の戦闘もただのプロレス。それが受けてた時代だし、仕方ないのかもしれないけれど…残念。
ジェット・ジャガー(笑)
あのカラーリング(笑) あの顔(笑) 皆が笑顔になるジェット・ジャガー(笑) 映画としての評価はほぼないが、こんなんが映画として公開されてた当時の緩さに呆れもする。
ジェットジャガー以外どうでもいい
子供の頃にこの作品を見てジェットジャガーがものすごく印象的だった。多分あの悪役面と奇抜な色のせい。 今見ると…まあ一言と言うと「(ジェットジャガー以外の)全てがどうでもいい」。某所でゴジラシリーズを全部見たというファンの方の「(初代で描かれた)核の象徴、人類への罰というだけでなく、後のシリーズで描かれた様々なゴジラの顔を全て受け止められる度量があるからこそ60年間愛されてきた」という意見を知り、いたく感動しました。なのでこの作品で描かれた善玉プロレスラーゴジラも否定する気にはならなくなりました。 なんですけど、それを抜きにしても話と脚本がショボすぎだし、特撮はバンクばかりという話だし、出て来るのは建物のない平地だけだし…単純につまらない…。子供騙しと言って良いのでは。ジェットジャガーと、隙あらば流れる主題歌は大好きですけどね。
本作のイイ所は…う〜ん…
シリーズ13作目。 どんなシリーズ映画にだって、一本くらい一番の駄作はある。 ゴジラシリーズにおいては本作。 それは誰もが認める所だろう。 ツッコミ所や残念な点が有りすぎる。 ・まず冒頭、人類の核実験は怪獣島のゴジラたちをも苦しめる。おいおい、核の落とし子のイメージは何処行ったの? ・核実験は海底王国シートピアにも影響を与え、シートピア人は平和を守る為、守護神メガロを送り込む。モスラのような存在なのに、何故か悪役扱い。 ・そのシートピア人、ガイガンを操る侵略宇宙人と繋がり有り。やっぱり悪い奴らだったの? ・メガロとガイガンの悪党コンビに立ち向かうは、ゴジラと正義のロボット、ジェットジャガー。正義のロボットのくせにダサい。 ・そのジェットジャガー、ただのロボットなのに、急に意思を持って巨大化。ワォ! ・ゴジラ&ジェットジャガー対メガロ&ガイガンは、もはや完全に擬人化したプロレスごっこ。怪獣の面影も無い。 ・特撮はまたしても過去作品からの流用。 …などなど、挙げたらキリがない。 子供向けの漫画かアニメの世界。 敢えて弁護するとすれば、本当はこの年ゴジラ映画の新作の予定は無かったのだが、春の興行の穴埋めの為に急遽製作が決定。製作期間もほんの1ヶ月、労力も予算も年末の超大作『日本沈没』に持っていかれてしまい…。 ここまで酷いのはさすがに本作だけで、次のゴジラ生誕20周年作では何とか軌道修正する。
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