怪獣島の決戦 ゴジラの息子のレビュー・感想・評価
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不気味可愛い
もう30年以上前に観た昭和ゴジラだけど、
この作品はミニラの登場もあって
記憶にとても残っている。
ミニラは今観ると可愛いけど不気味。
最初はヌメヌメしてて正直気持ち悪さすらあった。
が、ゴジラの教育姿は珍しくここでしか観れない。
自分の中でなんとなくゴジラは優しいと言うイメージは
今作のインパクトが強いと思われる。
敵のカマキラス、クモンガは他の作品の敵にしては
ショボくも感じるが、ミニラを守りながらの決闘は
感動的だったりする。
クモンガの針が刺さった時は毒でゴジラが死んじゃうん
じゃないかと心配した。
人間パートもゴジラを中心としたモノで、
今まででは一番バランスが取れた作品のような気がしましま。
ミニラはかわいいのか
元祖キモかわいいと言われているミニラですが、個人的にはキモさ9割、かわいさ1割といったところです。基本的にはキモい。
生まれたときに複数のカマキラスにいじめられていましたが、私も何故か参加してちょっと一緒にいじめたくなりました。ちょっとムカつくというか、嗜虐性を掻き立てる何かがミニラにはあるかもしれない。そんな自己の性癖を自覚する映画でした。
くだらないことを書きましたが、この映画は昔子供の頃に父親とVHSで一緒に見たんですよね。そんでこの前、親父と一緒に飲んでるときにこの映画の話になって、「ゴジラに尻尾踏まれて、最初は輪っかだった火炎放射がちゃんと出せるようになるんだよなぁ」と言って笑いあうことが出来たので私にとっては尊い映画なのです。
まあ星1.5なんだけど。
本当は星0.5個くらいの評価なんだけど、上記の思い出補正で1個追加するね。
昭和ゴジラシリーズの中では異色の作品。
初期ゴジライメージを大事にするマニアには、本作は子供じみたふざけた作品に映るだろうが、当時の操演技術によるカマキラスやクモンガのリアルな表現は、CGをフルに使えなかった時代のスターウォーズ作品と同レベルであると個人的に感じている。
確かに親ゴジラの顔は間抜けではあるが、ミニラのデザインは逆にコミカルで愛らしく、そのためか本作は海外でも認知されファンは多い。音楽を担当した佐藤勝のアンダースコアもジャジーな手法を使い軽快でリズミカルである。
低予算ながらも脚本は怪獣映画における時代劇パターンとは一線を画した「SF巨大生物の島」の流れであり、欧米市場をも含む興行作品としての完成度は今みても決して低いとは言えないだろう。本作の採点が辛口なのを知って、あえて星5を選ばせてもらった。ちなみに操演技術の類似作品として「放射能X」原題「Them!」といった古典的作品がどうしても思い起こされる。
誰も満足しない怪獣映画になってしまった
1967年12月公開
つまりこの年の春に勃発した、怪獣映画代理戦争への東宝特撮の回答が本作だ
大映、松竹、日活のガメラ、ギララ、ガッパ
それぞれの作品を研究して、東宝特撮が対抗して勝利する作品を作らなければなならない
それが東宝特撮の回答になるのだ
もちろん7月にキングコングの逆襲を出しているが、期間が無さ過ぎる
対策はこの年末公開の作品でやることになる
まず監督と特撮監督の両方を本多猪四郎、円谷英二のゴールデンコンビを、それぞれの一番弟子の福田純、有川貞昌に交代している
世代交代は必要性なことだが、他社の一斉攻勢の最中の本作で行ったということは、他社の作品はたいしたことはない、新体制で十分対応できると東宝は考えたと言うことだろう
内容は日活のガッパの影響が強い映画になった
ガメラのような子供向けの要素はない
ギララのような宇宙SF色は全くない
ガッパの青春映画ぽいドラマに怪獣の子供を出して子供向け対策とするというアイデアを露骨に真似ている
つまり東宝特撮とはこれだというべきものは、そもそも無かったのだ
特撮ではエビラで挑戦した多肢の外骨格怪獣を発展させ、昆虫モチーフの着ぐるみでない繰演怪獣を出す新機軸を打ち出している
だが誰がこの内容で満足するのか?
青春映画ぽいドラマを大人が観に来るのか?
父ちゃん化したゴジラ、子供に媚びたミニラ
そんなものを子供が観たいと思うのか?
繰演怪獣は作り手からすれば新機軸だろうが、観客からすればどうでもよい
ようは怪獣が大暴れして子供が退屈せずに大人しく観てくれる怪獣映画を出せば良いのだ
それには応えていないのだ
誰も満足しない怪獣映画になってしまったのだ
1967年怪獣映画代理戦争は大映のガメラの勝利が確定したのだ
ハッキリ言って特撮技術が一番低いガメラが勝利したということは、日本の特撮映画のガラパゴス化をいよいよ加速させることを意味していたのだ
ファミリー向け
ゴジラの擬人化が進みとうとう息子まで登場した本作品。
ゴジラがメスなのかオスなのか?議論はさておき、子育てするゴジラを温かく見守るしかない。
当時の子どもがタバコを吸う大人にミニラの放射能火炎(輪っか)をリクエストしてもらったんだろうな…と想像してしまう。
着ぐるみでない怪獣の登場は新鮮味がある。
ラストは人工的に眠らされるゴジラ親子は絵になる。
しかし内容はそんなに期待するほどではない。
それを期待する作品ではないから。
観たことないから観てみたい…と言うのが今からこの作品を観る人の理由になりそうだ。
愛すべきダメ映画。
無駄にポップで明るいアバン。
安くてショボすぎるセット。
その割に気持ち悪いくらいリアルなカマキラス。
生まれて早々カマキラスにリンチされるミニラ。
カマキラス対ゴジラのサッカーバトル。
からの取っ組み合い。
ゴジラによるミニラへの鉄血教育!
蜘蛛糸に巻かれるミニラのブサイクさ。
ゴジラ映画としては色々破綻してるんです。
いや映画として観れたもんじゃない。
ただ
ただですね
ミニラのキモ可愛いさがたまらなくツボなんですよ!
だからもうストーリーとか特撮のショボさとかも含め、いやむしろそれすら愛おしく見えてくる不思議。
キモ可愛いミニラに癒されたい人にオススメです。
ミニラと加藤諒は似てる?
慰問派遣団が来たのかと思ったら、真城伍郎(久保)というフリーの記者だった。地球環境物理学者の楠見(高島)たちは彼を迷惑がっていたが、雑用係として雇われることになった。微笑ましい無人島であるゾルゲル島での生活が続く中、真城は一人海で泳ぐサエコ(前田)を見かける。
シャーベット計画という国連主導の実験は、やがて訪れる食糧危機に備え、遊んでる土地の有効活用を考慮し、それを放射能ゾンデを利用してで南海の島を適温にしようというものだった。妨害電波により実験は失敗、おかげで島は摂氏70度を超える異常事態となった・・・。隊員たちは冷房のおかげで助かったが、島の女は生きてられないだろうなと真城は思ったが、今度はみんなで目撃。
島には元々オオカマキリが生息していたが、それが異常高温と合成放射能によりさらに巨大化カマキラスとなっていた。卵から孵ったゴジラの息子は3体のカマキラスにいじめられている。ゴジラが撃退したはいいけど、誤って尻尾で息子を殴ってしまう(笑)。「そうか、妨害電波は息子がゴジラを呼んでいたんだな」
ミニラはクモンガに襲われ糸に絡まってしまい、さらにクモンガとカマキラスが戦う。そんな中、人間チームは冷凍ゾンデを打ち上げて怪獣たちを凍結させようという作戦に出た。せっかくクモンガを倒したというのに、冬眠にはいったゴジラとミニラ。今までのゴジラよりも不細工だが、なんだか可哀そうに思えた。
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