「ミニラは別として、一本のゴジラ映画として結構好き」怪獣島の決戦 ゴジラの息子 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ミニラは別として、一本のゴジラ映画として結構好き
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シリーズ8作目。
ゴジラに遂に息子が誕生した。
その名は、ミニラ。
ファンの間でも賛否分かれる存在だが、当時は教育問題真っ只中、子供たちの圧倒的な指示を得た。
ミニラは別として、人間側のドラマはなかなかシリアス。
人工冷却の実験を成功させようとする科学者たちの姿が描かれる。
高島忠夫、平田昭彦、佐原健二、土屋嘉男、久保明…東宝特撮の常連俳優が勢揃いで、ファンとしてはニヤリ。
そこにセクシーな前田美波里を加え、群像劇として見応え有り。
また、新怪獣であるカマキラスとクモンガは、従来の着ぐるみではない操演による演出で、その独特の動きは着ぐるみにはない魅力がある。
クモンガが意外に強く、ゴジラも苦戦、倒すのにミニラの力を借りたほど。
ラスト、冷却実験は成功し、舞台のゾルゲル島は雪に包まれる。
クモンガを倒したゴジラ親子は抱き合って冬眠を迎える。
ラストシーンは感動的で、ゴジラ親子の愛情が画面から滲み、タイトルに恥じない。
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