ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘のレビュー・感想・評価
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善玉でも悪玉でもない
悪の組織が出てくる島が舞台なのでその島に眠るゴジラが目を覚まして宝田明たちを結果的に援護射撃する筋書き。
宝田明が悪党なのにヒーローなので華麗なる大泥棒みたいです。悪の組織があんな戦闘機を出撃できるなんてあり得ないですけどむやみに深刻な内容でなく子どもが楽しめる内容なのがよかったです。
モスラのレスキューも良かったです。
愛嬌あるゴジラ
東宝特撮への挑戦に対する回答がこれだったとは 失望しかない
つまらない
眠気に襲われ目を開けているのが苦痛だった
1966年は日本の特撮界に取っては重要な年だ
何故なら東宝特撮が独占していた怪獣映画に他社が次々に挑戦を始めだしてきた年だからだ
俄かに風雲急を告げてきた年なのだ
前年の年末に大映が大怪獣ガメラで参入してきて、更に第2弾のガメラ対バルゴンを4月に公開してきている
しかもその併映作品はあの大魔神だ
東映は7月に海底大戦争を日米合作で出してきた
さらに12月には怪竜大決戦を公開してきたのだ
テレビでは同じ4月からサンダーバードが、6月からは宇宙家族ロビンソンが、7月からはマグマ大使とウルトラマンがスタートしている
東宝特撮はどうだったか?
前年12月に怪獣大戦争を公開して、この1966年は
7月にサンダ対ガイラ、そして12月に本作を公開している
この2作で東宝特撮はサンダーバードや宇宙家族ロビンソン、ガメラ、大魔神、海底大戦争、怪竜大決戦を迎え撃ったのだ
海中シーンがあるのは、前年12月に世界同時公開された007サンダーボール作戦の影響だろう
日本でも1966年最大のヒット映画になっている
この作品の海中シーンは当時画期的で世界的に海中シーンを真似していれるのがブームになっている
ストーリーも007に多大な影響を受けている
殆ど怪獣のでる007の紛い物だ
ダンスシーンやゴジラが踊るのは何故?
この1966年6月にビートルズが来日して大ブームだったからだ
対象観客と想定されているのは、明らかに当時20歳前後であった団塊の世代だ
当初はキングコングものを製作するはずだったものが紆余曲折の末に本作になったとしても、過去のゴジラの系譜からは全くかけ離れたゴジラ映画になってしまったのだ
ともあれ東宝特撮は本作をもってこの重要な年、1966年の年末を締めくくったのだ
つまり東宝特撮は国内外のライバルの挑戦を歯牙にもかけなかったのだ
言い換えれば唯我独尊、我が道を行くだったのだ
トップランナーの東宝特撮がこれでは、日本の特撮映画のレベルは追い越し始めた海外の特撮にキャッチアップするどころかますます低下していく行くことになるのだ
ごきげんだなぁ!ラリーダンス
遭難したマグロ漁船に乗っていた兄は生きていると、いたこの言葉をそのまま信じた良太。はゴーゴーラリーダンスで知り合った大学生たちと、勝手に人のヨットに乗り込んだ。そこには金庫破りの男・吉村も乗船していたが、なんとか南洋へと冒険を続ける。そこで巨大なエビに沈没させられるが、ある島へと漂流したのだった。
奴隷船と赤い竹という組織の基地。そこから逃げ出してきたインファント島の娘・ダヨ(水野久美)と合流した4人は、島の洞窟へと避難するが、そこはゴジラの眠る巣だったのだ。モスラが助けに来てくれるまで待つのももどかしく、仲間たちを助けるという積極的な行動に出ることにした。
風船に乗ってたまたまインファント島へとたどり着いた良太はそこで生存していた兄とともに小舟に乗って島へと戻る。島では吉村達がゴジラを雷によって目覚めさせ、赤い竹を倒そうとしていたのだった・・・。
黄色い汁、黄色の発煙筒、そして核兵器工場。反戦、反核といったテーマを直接的な言葉を使った作品。小さい子供たちには理解できるのだろうか。それより、岩石バレーボールを楽しんだゴジラ対エビラ前半戦から、海中での闘いへと展開し、ゴジラがもぎ取ったハサミで遊んでる姿がほほえましい。ゴジラが暴れたおかげで核兵器のスイッチが入ってしまい、島ごと消え去ってしまう恐怖。モスラは間に合うのか!?と、楽しませてくれた。
監督も代わり、音楽も伊福部さんではなく、エレキブームに乗って作ったと思われるBGM。当時の流行がわかる、懐かしさもある映画だ。
水に浸かって怪獣プロレス(笑)
水中戦?をするゴジラが観れるのは本作だけか。
それにしても、エビラ泳がない。
南国ムードいっぱいで、小美人まで色黒になってるし(笑)
物語は金庫破りのお兄ちゃんと体力バカ大学生、アホな漁師兄弟の青春ストーリー(笑)
ゴジラ、南の島へ行く
シリーズ7作目。
本作でゴジラシリーズはまた一つの転換期を迎える。
監督が福田純に、特技監督に円谷英二と共に弟子の有川貞昌が参加、音楽が佐藤勝へとバトンタッチ。
全体的に若返った印象が作品雰囲気からも分かる。
舞台も南の島となり、怪獣映画の醍醐味である都市破壊が無いのは残念だが、新怪獣エビラとの海中戦は南の島ならでは。
ゴジラも海から現れる怪獣で、ゴジラと同等に海中戦を展開したのはエビラくらい。
作品雰囲気がとにかく明るく楽しく、まるで監督の福田純の代表作の一つ、若大将シリーズのよう。
ゴジラも今まで以上に擬人化が進み、若大将の真似をするのはご愛嬌。(前作のシェーに比べればまだまだ許せる)
実は本作は当初、ゴジラではなくキングコングが主役だった。
ファンの間では有名な話。
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