劇場公開日 1962年8月11日

「パシフィック製薬のパシン錠。ライバル会社はセントラル製薬だ。」キングコング対ゴジラ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0パシフィック製薬のパシン錠。ライバル会社はセントラル製薬だ。

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 この映画の前半はかなりコメディ仕立てになっています。高島忠夫と藤木悠のコンビが最高。大タコが現われても「宣伝部長の多胡さんだろ」ですもん。そんなコミカルな中であってもゴジラの北極海から登場シーンは素晴らしいものだ。それなのにパシフィック製薬としては魔神を宣伝材料にしたいためゴジラが上陸してもらっては困るの一点張り。ファロ島ではコングがオオダコをやっつけて、まんまと酒を飲んで捕獲。原住民の中では根岸朋美が色っぽくて綺麗だ。コングを見世物にするために日本に連れ帰るというのはコング一連の映画の定番。多胡さんはそれをゴジラと対決させるという発想まで社員に伝えるのだ。

 なお、防衛庁ならびに各省庁はキングコングの日本への持ち込みを禁止。そんな折、ゴジラは松島湾沖から東北に向かって本土上陸を果たすのだった。日本では100万ボルト作戦、落とし穴作戦のため、那須での建設が急ピッチで始まる。さらにコングも嵐のおかげで日本へ上陸を果たし、ゴジラのいる方向へと向かっていた。しかし、ゴジラは高圧電線で食い止められたらが、コングは止められなかった。そして運悪く、桜井の妹ふみ子(浜美枝)がコングの手の中に・・・。

 麻酔弾によってコングを眠らせ、富士山にいるゴジラと直接対決させる防衛庁の方針。岩の投げ合いによる小競り合いと直接組んでの戦い。一進一退を繰り返し、二人の決戦は伊豆半島へ。ついに熱海城が破壊される。

 笑えるシーンといえば、キングコングだってそうだ。高圧電線の電気を食べたり、国会議事堂によじ登ったりと笑ってしまう部分もある。勢いあまって岩に頭をぶつけるとか。

 ゴジラの生死は不明だったが、コングは故郷の南海方面へ泳いで帰っていった・・・

kossy
トミーさんのコメント
2024年9月13日

コメントありがとうございます。
クラシックの様式からは外れているんですね。映画の序盤でお祭りの太鼓を・・と言う下りがありましたが、結構匂わせだったのかもと深読みしちゃいました。ダンダンダダダー♪

トミー
トミーさんのコメント
2024年9月7日

共感ありがとうございます。
着ぐるみでないと一本背負いとか出来ないですよね~、ジャラララ ラララララ♪という南方味溢れる伊福部曲が更に盛り上げますね。

トミー
kossyさんのコメント
2024年9月7日

着ぐるみが減りましたもんね~
ゴジラだけでも人間が演じ続けてほしいものですね。

kossy
トミーさんのコメント
2024年9月5日

猿知恵で、すり鉢状の地形に誘い込んだコングがゴジラの尻尾を掴もうとするシーンが好きです。最近の怪獣は動物ぽさが皆無。

トミー