ゴジラの逆襲のレビュー・感想・評価
全22件中、21~22件目を表示
娯楽性が増したゴジラ二作目
名作「ゴジラ」の第二作目。一作目は反核を掲げたテーマに巨大な怪獣が町を襲うという革命的なパニック映画でした。今見ても名作というのにふさわしい映画です。
今回はそんな大ヒットした一作目の続編ということで相当プレッシャーあったかもしれませんが、一作目に負けじと頑張っていたと思います。
本作は「ゴジラ」シリーズ初となる怪獣同士の対決が見ものです。相手はアンギラスという怪獣でその乱闘の様子は今見るとなかなか獣臭く少しおぞましさがあります。中盤までだけというのが残念でしたがなかなか良かったと思います。
しかしゴジラの怖さが前作に比べると大幅に薄れてしまった気がします。前作のゴジラは巨大感伝わり暗くて正体がはっきりと見えないため不安と怖さがより際立っていたと思います。
それに対して今作のゴジラは姿がはっきりしていて建物など全体的に映しすぎで巨大感があまり伝わらなかったです。あとゴジラの体系がスマートすぎで大砲一発でも倒せそうな外見をしています。人類では手の打ちようがないという怪獣なのだからもうちょっとがっちりした体形にできなかったのでしょうか?
ともあれもう五十年以上前の作品なのでそこらへんは大目に見れなくもないですが。テーマ性が薄れたのとゴジラがいまいちというのが残念ですが当時の娯楽作としてはいい作品ではないでしょうか。
ゴジラとアンギラスの“戦い方”は今見ると新鮮
1954年公開『ゴジラ』の記録的大ヒットを受け、その僅か半年後に公開された続編。
大阪を舞台に、暴竜アンギラスと戦う。
怪獣映画史上初の怪獣対怪獣。
今では光線技やプロレス的な戦い方が主流となっているが、相手の喉元を狙う噛み付き合いの戦い方は、本物の獣対獣を思わせ、今見ると逆に新鮮さを感じる。
そのアンギラスは映画の中盤で早々とゴジラに敗れ、ラストはゴジラを氷の中に閉じ込めようとする“ゴジラ対人類”が描かれる。
アンギラスが噛ませ犬のような存在だが、これ以降、怪獣対決が主流となり、ゴジラも何処で道を間違えたのか正義のヒーローになってしまうので、ゴジラと人類が真剣に対するのは暫くお預け。
そういった意味では貴重。
全22件中、21~22件目を表示