「終戦を経て特撮怪獣物による表現の素晴らしさ」ゴジラ(1954) K犬さんの映画レビュー(感想・評価)
終戦を経て特撮怪獣物による表現の素晴らしさ
理不尽によって
積み上げてきた歴史を踏み躙られる恐怖
それは生死であり戦争であり
科学としての原爆であり水爆であるのだろう
それを空想科学という形でゴジラという存在にした素晴らしさ
その技術の結晶は、未知であり恐怖になる
まさにゴジラの存在そのものではないだろうか
そしてその恐怖に打ち勝つ為の努力は
新たな恐怖を必然的に生むことになる
その連鎖を人間は行い続けて生きている
未知の空想科学的なオキシジェンデストロイヤーに対する恐怖の演出は素晴らしい。ゴジラの存在により希望として表現もされる。
その工程、芹沢博士の危惧も現代の兵器によって証明され続けている。
しかし、空想科学の技術を使い解決を行うという行為こそ
人間に対する希望の表現となり得る。
人間は前を向き続けられるだろう
乗り越えていけるだろう
そのようなメッセージが感じ取れるような気がするのだ。
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