劇場公開日 2014年6月7日

「子供の頃に映画館でみたかった」ゴジラ(1954) KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 子供の頃に映画館でみたかった

2025年9月11日
PCから投稿

怪獣映画というものは、その時代に合った怪獣、あった登場の仕方というのがあると思うんですね。ゴジラはまさにこの時代の怪獣だった。フィルムは白黒しかない。日本の田舎の町はこんな感じ。都会の町はこんな感じ。人々はこんな感じ。その中にこれが現れたらとてもマッチする。そして、この映画の音楽の使いかた。ゴジラの鳴き声。 現代の都会の街並みにこのゴジラが現れても全くマッチしない。現代には現代のゴジラが現れなければならない。という点から一番面白かったゴジラはこの1954年のゴジラだと思うのですよ。できれば、タイムマシンによってこの時代に行って、この時代の、さびれた映画館に入って、このゴジラを見たかった。
残念なのは、この映画の脚本はさほど面白くないということだ。大人になってからレンタルビデオ屋で借りて観たけども、楽しめなかった。
日本に、もう一つの巨人スペクタクル映画がある。それは「大魔神」。これもいまひとつ面白くない。だから映画ファンが何人か集まると、よく出る話題がある。それは「もしも黒沢明が怪獣映画を作っていたらどんなに面白い映画ができていただろう」想像するだけでワクワクする。

KIDOLOHKEN
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