劇場公開日 2014年6月7日

「1954年(昭和29年)の作品」ゴジラ(1954) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.01954年(昭和29年)の作品

2021年7月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

ゴジラVSコング公開記念

これは何度も観た
一度でいいから映画館で観たい

戦後間もない娯楽といえば映画しか無かった時代
今と当時の人では受け止めかたが全く違うだろう

「長崎の原爆から命拾い」「また疎開か」「もうすぐお父ちゃんのとこに行くの」
民衆の一言一言に時代を痛感する

BGMとゴジラの鳴き声がとにかく素晴らしい
特にゴジラのテーマは聴くだけでテンションが上がり魂が揺さぶられる

1954年(昭和29年)
3月1日遠洋マグロ漁船第五福竜丸がビキニ諸島近海でアメリカによる水爆実験によって核の灰を浴びる事件が発生した年である
それから約8ヶ月後の11月3日に公開された作品がゴジラである
ゴジラの出現は水爆実験の影響によるものという設定は3月の悲劇で急遽盛り込まれたものだろう

リベラルの解釈では反核や環境破壊がテーマらしい
それならなぜ初代ゴジラは日本じゃなくてアメリカ本土を襲わないのか
GHQも解散してしばらく経つ時期だし遠慮する必要もあるまい

それにしてもなぜゴジラは都市を破壊するのだろうか
海の生物が激減しお腹を空いたから人間を食べにきたというわけでもないようだ

古代生物の生き残りらしいがなぜか火を吐く

山根博士役の志村喬が貫禄の存在感
良い味を出している

チョイ役だが志村喬以上に良い味を出していたのは野党の国会議員役の菅井きん
蓮舫もTwitterに夢中になってないでこのくらいの気概を少しは見習って欲しいものである

命を張って報道するラジオアナウンサーに大感動
今の新聞記者やテレビ局員にこんなことができるわけがない
さようならがせつない

なんとかデストロイヤーなるものでゴジラを退治するわけだがゴジラの最期としてビジュアル的にはシンゴジラの方が好きだな

野川新栄
かせさんさんのコメント
2024年5月5日

菅井きんさんのすごい剣幕には、首相もタジタジでしたね。

かせさん