「戦後10年経たずに水爆批判と怪獣モノを撮れる着想」ゴジラ(1954) さすまーさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後10年経たずに水爆批判と怪獣モノを撮れる着想
この時代の空気感として、菅井きん演じる女性議員(当時は婦人議員という。)がゴジラの次に怖い。真っ向勝負で直言する婦人議員たちに、それまで男たちだけが戦争をやるもやらぬも決めてきた景色を一刀両断にしている。本当の戦後だと感じた。
昔の映画は尺も無駄にとらず、余計な演出をせず、それでいてストーリーが分かりにくいということはなく、劇伴音楽が素晴らしく、なんで今の時代こうしたものを撮れないのかなと思う。現在は技術だけが先行してしまったのかね、余計なものが多すぎる。
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