釜ヶ崎極道

劇場公開日:

解説

“極道”シリーズ八作目。大企業と結託し、法の目をかいくぐって厖大な資金を貯える暴力団組織に対抗する島村清吉と、その子分の活躍を描く。脚本は「昭和おんな博徒」の鳥居元宏と「非情学園 ワル」の松本功、監督は「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」の山下耕作、撮影も同作の山岸長樹がそれぞれ担当。

1973年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1973年6月20日

ストーリー

釜ケ崎ではこの土地の主的存在である島村清吉と、最近勢力を伸ばして来た広域暴力団・城西会系八ッ藤組とのいざこざが絶えず、そこに目を付けた警察では暴力団取締りを一層強化し、両組を解散させるべく迫った。一早く擬装解散した城西会々長津崎謙之助は建設会社を設立。一方、清吉も組を解散、子分たちはそれぞれ分散してしまい、清吉自身は芸能社を旗揚げした。だが、女剣劇の市川梅太夫一座と契約して、どさ回りに出かけるが、不人気で赤字つづき。そんな噂を聞いてジョージ等子分衆が集って来た。だが、劇場から契約のキャンセルを食らい、ますますピンチに立った。特出しストリップに差しかえられてしまったのだ。裏では元城西会の八ッ藤の芸能社が横やりを入れていた。ジョージたちはいきり立ったが、彼らを宥めたのは、島村の兄弟分の矢代恭だった。清吉以下一同が、すっかり沈んでいた時、ジョージが、津崎は、商事会社・三友物産と組み、ゴルフ場用地という名目で多勢の百姓たちを脅かして破格の安い値段で土地を買いあさり、その上、帳簿を操作して数億の暴利を貧っている、ということを聞きつけて来た。相手が宿敵・城西会ということで俄然元気を取り戻した清吉。津崎一派に反抗して殺された百姓の件を警察に訴えたものの、弱気な警察に業を煮やした清吉は、自ら事実を曝くべく動き出した。まず、三友物産重役秘書の中原紀子に接近した。ところが、偶然にも紀子は、幼児の頃離ればなれになっていた矢代の妹だった。紀子の勇気ある行動で証拠物件の持出しに成功するが、逆に彼女の命が八ッ藤に狙われ、妹を庇おうとした矢代が射殺される結果となった。もう手温い方法では許せぬと、怒りを爆発させた清吉、ジョージたちは、猛然と突っ込んでいった……。

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