「祝!ハリウッド映画化」GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 くんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
祝!ハリウッド映画化
この作品が後の映画界に多大な影響を与えていることを知っていたためか、マトリックスが好きなためか、見る前の期待値は高かった。
先に結論を言ってしまうなら
見終わった後すぐに、面白い!と大声で叫べるかと言われれば微妙。だが、一概につまらないとも決して言えない。何かどんよりとした、重たい何かがのし掛かってくるような後味であることは確かである。
しっかり見ていても全てを理解し把握することは出来ないような重層で複雑な設定が存在する。だがこの手映画の伝えようとすることは割と一貫していて、複雑で機械的なものに覆われた世界で、今一度超自然的な存在である人間というものを見つめ直す。というものだ。それは今作も同じだった。
人間という存在は、身体という箱から解放され入れ物を無くしても、また別の何かに置き換えられても、人間で有り続けることが出来るのか。といった感じだろう。
このメッセージをユニークで新しいな形で提示するための、難しい暗号のような世界設定なのであろう。
この作品を楽しむ上で、細かい記号はさほど大切ではない。それよりも上で言ったように、奥の奥の方に存在する、超自然的で普遍的なテーマを読み取ることが大事なのだろうと感じた。
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