「アニメの常識を覆した一作」GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 リリさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメの常識を覆した一作
緻密に描き込まれた都市の風景、重厚感のあるアクション、そして何より「魂(ゴースト)」とは何かという根源的な問い。
これらを圧倒的なクオリティで映像化した、まさにアニメという表現方法の一つの到達点です。
今となってはなぜ公開直後に見に行ったのかよくわからない。10代前半で、ちょうどエヴァの初放送を見ている最中だったが、この作品に先に触れていたからこそ、エヴァのあの捻くれた内容にも耐性ができていたのかもしれない。
物語の全てを理解できたわけではないが、あの独特な雰囲気と映像美、そして「自分とは何か」という問いに、ただただ圧倒された記憶があります。
物語のエンターテイメント性よりも、哲学的な問いかけに重きを置いているため、人を選ぶ作品であることは間違いないですが、それが本作を唯一無二の存在にしています。
単なるアクションやSFという枠には到底収まらない、アニメの新たな可能性を示した傑作であり、この作品以降、本格的にアニメを見始めることになりました。
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