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解説

『平凡』に連載された大林清の同名小説を、「大巨獣ガッパ」の中西隆三と「夜霧よ今夜も有難う」の石森史郎が脚色し、「星のフラメンコ」の森永健次郎が監督した青春歌謡もの。撮影は「不死身なあいつ」の山崎善弘。

1967年製作/81分/日本
原題:The Five Bridges
配給:日活
劇場公開日:1967年5月20日

ストーリー

ラグビー部のキャプテン伊地知哲夫は、部員たちと大学受験を間近かに控えてハッスルしていた。そんな時、哲夫の母あつ子が車にはねられ重傷を負うという事件が起った。母ひとり子ひとりの家庭なので、哲夫は進学をあきらめ母の手術費を稼ぐためにアルバイトをすることに決めた。ラグビー部のマネージャー田鶴子の父の紹介で毎朝新聞で発送の仕事をすることになったのである。一方、あつ子をはねた車はまだ捕っていなかった。昼の休みに喫茶店で勉強する哲夫は、ウェイトレス佳子と親しくなったが、同じ発送部の猿金はそんな哲夫に敵意の眼を向けていた。ある日、哲夫は田鶴子の推薦もあって、編集部で仕事をすることになった。亡き父が新聞記者だったこともあって、哲夫はその仕事を喜んだ。そんな時、哲夫の親類だという女子大生幾子が現われて、九州の祖父に会って欲しいと頼んできた。あつ子の許しを得て祖父達之助に会った哲夫は、その若者らしい態度で達之助の心をつかんだ。天草一の大金持ちである達之助は、自分の事業を継ぎ、幾子と結婚してくれと哲夫に言ったが、哲夫はそこで初めて知った従兄長太郎が達之助の後継者にふさわしいと答えた。哲夫は自分の未来は自分で開拓しようと決心していたのだった。東京に帰った哲夫は、田鶴子から母をはねたのが幾子のクラスメートで金持ちの放蕩息子一彦だと知らされた。何とか証拠を隠そうとする一彦だったが、哲夫の追求に、ついにひき逃げを白状した。そんな時あつ子の手術も無事に終った。ちょうど、あつ子を見舞いに来た達之助は、哲夫の進言通り幾子と長太郎を結ばせることにした。二人は前から愛し合っていたのだ。一方、哲夫は、今はこころおきなく来年の入試を目ざして頑張ろうと、心に決めていた。そんな哲夫に田鶴子はそっと寄り添うのだった。

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