劇場公開日 1986年12月13日

「斉藤由貴と小林聡美の演技が凄い!ロングカットもそうだけど、台詞と目、それに2人の掛け合いがアイドル映画とは思えぬほどの演技力。」恋する女たち(1986) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0斉藤由貴と小林聡美の演技が凄い!ロングカットもそうだけど、台詞と目、それに2人の掛け合いがアイドル映画とは思えぬほどの演技力。

2019年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 高井麻巳子は失恋したり赤点取ったりすると、すぐ仲間を連れて葬式ごっこ。相楽ハル子は元人気作詞家で陶芸家に恋してる。好きだ、恋してるなんて自慢げに人に言うことじゃないと考える斉藤由貴には姉が家庭教師していた男の子の視線を感じてしょうがない・・・

 なんだか普通の女子高生恋愛もの・・・だけどあくまでも女性視点で描き、気づかぬうちに人を好きになっている内面を捉えていた。野球部の柳葉敏郎がその恋する相手だけど、喫茶店での会話は非常によく出来ている。このシーンはかなりオススメ。

 また、相楽ハル子の父親(蟹江敬三)が落としていったツルゲーネフの「初恋」を上手く絡めて、終盤、姉の教え子と部屋にいるとき、彼の父親と姉がキスしているシーンを目撃。まさに「初恋」の少年が目撃した部分と重なってくる(恋する相手は若干違うが・・・)。

 全編金沢ロケ!犀川と寺町周辺、野田山墓地。それに成巽閣をバックにした映像・・・学校はやはり県立工業でした。「初恋」のオマージュの部分で終わったらもっと良かったと思うのに、バイクの対決シーンは蛇足のような気がしてならない・・・

kossy