現代やくざ 与太者仁義
劇場公開日:1969年5月31日
解説
「戦後最大の賭場」の村尾昭と「博徒解散式」の長田紀生がシナリオを共同執筆し、「現代やくざ 与太者の掟」の隆旗康男が監督したシリーズ第二作。撮影は「(秘)女子大生 妊娠中絶」の山沢義一が担当した。
1969年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1969年5月31日
ストーリー
貧民窟で生まれ育った勝又三兄弟は、それぞれの夢を求めて喧噪の都会に生きていた。次男の五郎が四年ぶりに東京の土を踏んだ時、かつての恋人美佐は、長兄で暴力団山崎組幹部の浩一に嫁し、弟の徹は行方をくらましていた。徹が山崎組から脱走したのは命令された田坂産業社長の狙撃に失敗したからだった。この命令は田坂産業の贈収賄証拠書類を手に入れた山崎が、これを種に田坂を脅迫、それを一蹴されたことから出された。徹はリンチの怖れと山崎への反逆心から姿を消したのだった。浩一は、山崎組に循ついたのが他ならぬ弟であることを知って愕然とした。その頃、徹は黒田の家に匿われ、五郎と共に山崎組から贈収賄の証拠書類を盗む計画を練っていた。そして三人の計画は成功した。だが、五郎は逃げる途中に捕われ、兄浩一から凄しいリンチを受けなければならなかった。一方徹は田坂を電話で呼びだすと書類を五百万円で売ろうと持らかけた。話はまとまり、翌日徹と黒田は約束の海の見える突堤に急いだ。だが、悪辣な田坂は山崎と手を結び、山崎組組員を派して二人を射殺させた。その頃、五郎は地下室に忍び込んだ美佐に事の危急を知らされた。しかし、その場を浩一に発見され、五郎をかばった美佐は、彼を狙ったドスを、浴びてしまった。そして、五郎が突堤へ駈けつけた時、すべては終っていた。憎悪に燃える五郎は、単身山崎組へ乗込んだ。組員たちに包囲される五郎、その時、浩一に肉親への愛憎が甦えった。五郎の循になった浩一は銃弾を浴びて絶命。怒り狂った五郎の短刀は組員を倒し、続いて山崎に突き進んでいった。