現代任侠史のレビュー・感想・評価
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やっぱり何か一味違うな
同じ俳優ばかり使ってたくさん作られたこのシリーズ。2、3作目見て面白くなかったのでこれを見てみた。橋本忍脚本なら何か違うだろうと思って。そしたらやはり何か一味違ってジーンときた。途中「どうしようもねえなこの脚本」と思ったこともいっぱいあったけど。しかし映画脚本っていうのはラストシーンのためにあると言っても過言ではない。ラストがとても良かったからさすが橋本忍なのだろう。高倉健が別れ際に言う言葉が心に残るね。
難を言うと主人公の心がどの程度カタギの心になっているかリアルに描けていない。そのせいで高倉健がどう演技していいか分からずオドオドしてるように見える。橋本忍の実力ならちゃんと描けたはずだ。描けなかったのは企画の性質上、尺が90分と決められていたのだろう。全体的にダイジェスト版みたいになってしまっている。
男は黙って、怒る姿が、カッコイイ
ちょうど大学に入ったころの映画、上空からの首都高速の映像やゴルフ場、競馬や競艇など、日本経済が活況の様子も振り返れて面白く見れました。健さんはいつものごとくかっこいいのですが、梶芽衣子さんの目が大きく超美人でした。「行かないで。」と泣きつかれても、抱きしめてから、男の意地と義理人情を果たしに行く姿が泣けます。
そうそうたる往年の俳優陣がすごい、田中邦衛さんや夏八木勲さんなどみんなあっちに行きましたね。最後のシーン、悪役を切り捨て、背中の入れ墨を見せて死んでいく健さん。昔はこれぞ、男の美学、昭和は遠くなりました。
微妙な時代
もう、『仁義なき戦い』がスタートしてる時代でしょう。
『さそり』の梶芽衣子さんが健さんの恋人役で出てるのが、見所でしょうか。
最後の殴り込みも、かなりアッサリしたもんです。
時代の変わり目なのでしょう。
健さん任侠もの最後半の映画でしょう。
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