拳銃無頼帖 電光石火の男

劇場公開日:

解説

赤木圭一郎の拳銃無頼帖シリーズの第二作。城戸礼の原作を、「殺られてたまるか(1960)」の松浦健郎が脚色し、「銀座旋風児 目撃者は彼奴だ」の野口博志が監督した。撮影も「銀座旋風児 目撃者は彼奴だ」の永塚一栄。

1960年製作/86分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年5月14日

ストーリー

大津組の貞夫と殺し屋の五郎が夕陽の燃える砂浜で対決した時、長身の男が現われて五郎の拳銃を吹き飛ばした。男が貞夫と共に姿を現わした時、大津組幹部の辰吉は血相を変えた。男は三年前大津組親分仁作を闇討したハイライト興業の元幹部丈二だった。しかし射ったのは丈二ではなかった。仁作もそれは知っていた。丈二は足を洗うつもりで、ボス麻島の身代りで刑務所に入った。だがこの町に残した恋人圭子にひかれて帰って来た。丈二を愛していたが音沙汰の無いのを悲しんだ圭子は東京で警官をしている仁作の一人息子の昇と婚約していた。圭子の心は乱れたが、丈二はきっぱり忘れることにした。昇が刑事部長としてこの町に赴任して来た。暴力追放を宣言した昇は早速ハイライト興業の根城を襲い、麻島を激怒させた。東京から昔五郎の情婦だった歌手のジーナが舞戻って来たが、丈二に熱を上げたジーナは別れ話をして五郎を怒らせた。麻島は五郎に丈二を消すことを命じた。圭子は昇と婚約を解消した。大津組のシマにある喫茶店「異邦人」が襲撃された。ハイライト興業の仕業とにらんだ大津組も、警察も色めき立った。昇の忠告もきかず、怒った仁作はハイライト興業と対決することを決意した。暴力団狩りが始まり、麻島の乾分が次々と検挙された。昇の暗殺を五郎に頼んだが丈二が引き受けた。丈二の真意を知る麻島は五郎に丈二と昇を両方殺すことを命じたが、丈二は昇をかばって難を逃れた。その夜の深更、大津組とハイライト興業は、第三波止場のB倉庫で決戦することになった。麻島らが奇襲を企てて待ち伏せる波止場に丈二の姿が現われた。兇弾が火を吐く。しかし丈二は子分達の手首を鮮やかに射落した。五郎が挑んだ。しかし五郎の胸を射抜いたのは丈二ではなかった。ジーナだった。ジーナも五郎の弾丸に倒れた。B号倉庫に大津組がなだれ込んだのと、昇の指揮する警官隊が突入したのは同時だった。麻島らは残らず縛についた。さん然と輝き出した海を、丈二と圭子はいつまでも見つめていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5吉永小百合出演3作目

2023年10月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

主演は赤木圭一郎(当時21歳)
ヒロインは浅丘ルリ子(当時19歳)
吉永小百合(新人)(当時15歳)はカフェの女給役で出番は少ない。

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ひろ4

3.5かなり良くなったものの、まだ渡り鳥シリーズの下位互換に過ぎないです

2020年6月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

拳銃無頼帖シリーズ第2作
渡り鳥シリーズ同様、シリーズといいながら毎回前作とは全く違う人物で、舞台も変わり、お話も前作の続きではなく全く違うお話になります
同じなのは登場する赤木圭一郎と宍戸錠が拳銃の名手であるということだけです

前作のお話がつまらないとい欠点を少し改善してきました

まず地方ロケ
渡り鳥シリーズのように観光要素をいれます
本作では三重県四日市
なぜにそこかというと、四日市の郊外にある御在所岳に当時世界一のロープウェイが出来たばかりだったからだと思います
劇中にも登場して素晴らしい光景を楽しませてくれます
このふもとが湯の川温泉です
昔は大阪から直通の近鉄特急があったくらい栄えていたようです

二つ目に脇役の強化
宍戸錠はこのシリーズの柱でどちらかというと、むしろ彼こそが本当の主役ですからそのまま出演です
そこに渡り鳥シリーズからもうひとり、白木マリを補強に付けます
さらに二谷英明を投入して重厚さもだしています
主人公が浅丘ルリ子をあきらめるには、二谷英明ぐらいの男でないと説得力がでません
これは石原裕次郎の赤いハンカチでも同じです

さらに新人のクレジットで吉永小百合が台詞付き、キスシーン有りの役で出演しています
まだ15歳ですが、やはり圧倒的な輝きを放っています

三つ目は脚本の強化
今回は随分ましになり普通に見れるようになっています
舞台が四日市ということで、旧の漁港と宿場町の四日市の姿と、公害で全国的に有名になる石油コンビナートで急速に都市化する四日市との、新旧の対比を、大津組とハイライト興行との対比に投影させています
といってそれがどうとかのメッセージなぞないというような程度です

ハイライトの名前は恐らく本作公開のすぐ後に発売された日本発のロングサイズのタバコのハイライトを拝借したものだと思います

前作に比べるとかなりお話は面白くなったのですが、浅丘ルリ子とのラブロマンスが盛り上がりにかけます
オマケ的扱いに過ぎません
浅丘ルリ子だけでなく、赤木圭一郎も彼女を見る目が全く輝いていません
興味なしにしかどうしても見えません

かなり良くなったものの、まだ渡り鳥シリーズの下位互換に過ぎないです

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あき240

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