ケルベロス 地獄の番犬のレビュー・感想・評価
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プロローグか?
「劇場版パトレイバーⅠ」は、劇場公開では不発であったが、ビデオの
売り上げは好調であったとの事で、押井守氏に実写映画で
「紅い眼鏡」の続編を大量な予算を掛けて造らせよう! …と、松竹の
方で決まった企画
大量のプロテクトギアを制作し、大規模なガンアクションをやる予定で
あったが、押井氏がクランクイン前の取材で台湾や香港に訪れた際、
日本にて、学生運動が起こる時代前の様な、町の風景を見て
「全く別の映画を作りたい!」となって、色々と紆余曲折が
あった作品
よって、町を徘徊する「犬の映画」な感じになった…
つまり前作の「犬の時代」を、完全に外の風景で撮る作品の
感覚である
しかしながら、大金を出した松竹は「最後だけでも、ガンアクションを
やってくれ!」と、無理矢理な感じで付け足した感が有る
よって「紅い眼鏡」の、プロローグな立ち位置作品となった
ただし「赤い眼鏡」では、都々目紅一が帰国したのは
2001年… この作品では1991年とパラレルワールド化し
「ケルベロス・シリーズ」は、2作目にして続けるに無理がある感が
出始めた…
ただし、リアルタイムで観た自分は、それなりに楽しめた
まだ押井守らしさが出てない
紅一という男を追っている乾。台湾にしばらく住んでいたという女とともに探すことに・・・
「命令されるのは好きか?」と訊ねる紅一。どうも犬の習性が身についてしまているような。そんな会話をはさみ、映像は台湾の町並を流すだけ。台詞からはハードボイルドのような雰囲気も漂っている。
やがて3人が共同生活し、その心象風景を中心に。しかし平穏な日々は、銃を持ったわけのわからぬ白塗りの男たちに乱される。重装備した乾との銃撃戦。
“犬”を強調するものだから、もっと支配者と被支配者との本能的なヒエラルキーを感じさせるものかとおもいきや・・・単なる感傷的なハードボイルドであったことが残念だ。というか、面白くない!音楽だけは雰囲気があってよかった。
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