月曜日のユカのレビュー・感想・評価
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そこを操縦するのが、女の腕さ。
映画「月曜日のユカ」(中平康監督)から。
加賀まりこさん主演の何十年も前の映画なのに、
今の彼女の姿と重なった。
それほど、現在の彼女も魅力的でキュートなのである。
ストーリー全体に、その雰囲気をいっぱいふりまいていた。
その中から、母親が娘役の彼女に、愛について語るシーン。
ちょっと長いけれど、紹介したい。
「愛するってことは、尽くすことだよ。
尽くすってことは、男を喜ばせることさ。
男を喜ばせるってことは、女の最大の生きがいなんだよ。
だけど・・男ってのは見栄っ張りだからね。
そこを操縦するのが、女の腕さ」である。
(何度も何度も巻き戻して確認したから、合っていると思うが)
今の時代、こんな話しをすると、男女共同参画推進派の女性陣に
お叱りのメールを戴くかもしれないけれど、
とてもわかりやすいフレーズだなぁと感じたので、気になる一言。
この感覚で男性と接していると、たぶんなるほどな、と思うはず。
掌の上で男性を遊ばせている、と考えられる懐の深い女性は、
いつの時代にも、とても魅力的である。
男の見栄っ張りを理解した上で、可愛く振舞える女性。
最近、お目にかかったことがない。
加賀まりこさんの魅力満載 長編PV
国際都市ヨコハマを舞台に、男を喜ばせることだけが人生の生き甲斐という一人の女性の昼と夜を得意なタッチで描きつくす異色作。(1964年公開当時の宣伝プレスより)
主演は20歳くらいの加賀まりこさん。これが今見ても文句なしにカワイイ!
当時は和製ブリジット・バルドーとか小悪魔、小妖精なんて呼ばれてたそうですね。
これはもう加賀まりこさんを観るための長編PVと言えるくらいの魅力満載です。
大変失礼な言い方ですが、僕らの世代ではデフォルトで辛口おばさんのイメージ。
役者をやってる姿となるとTVの2時間ドラマとか、ちょっと前にやってた「花より男子」くらいかな…
それがこの映画の中ではビックリするほどカワイイお姿を惜しげもなく披露。
その上ファッションやヘアスタイル、小物、音楽までがモダンでスタイリッシュ!。
よく言われる「日本映画が華やかだった時代」。それがいつなのかは良く分かりませんが、
当時の日本にこんな世界観があったなんて驚きです。
ファッションや雑貨のレトロブームも長く続いてますし
映画の中のポップな60'Sファッションはそのまま現在のレトロ雑貨屋さんに溶け込めます。
(「ポップチューン東京」とかその手のテイストが好きな方は絶対気に入るはず!)
「日活映画」という響きからはおよそ想像もつかないこの映画。
ストーリーもさすがにしっかりしていて、特に後半の展開は必見。
演出もコミカルな早回しがあったり色々凝ってますし、
音楽もセンス良い選曲で効果的に使われてます。
あ、画面はモノクロです。
相手役が若き日の中尾 彬(ネジネジおじさん)だったり、
脚本に倉本 総(ドラマ「北の国から」の監督さん)の名前があったりというのもポイントかな。
色んな意味で昔の日本映画の凄さを垣間見れる、若い世代必見の昭和ムービーです!
ちなみに
パトロン・・・女性に月々のお手当てを渡したり開業資金を提供したりする男性のこと(多くの場合、愛人関係にあり年齢差がある)。だそうです。(byうぃきぺでぃあ)
※他サイトより転載(投稿日:2008/02/28)
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