血斗(1967)

劇場公開日:

解説

池上金男の原作を、彼自身と、「対決(1967)」でコンビを組んだ舛田利雄が共同で脚色し、舛田利雄が監督した任侠アクションもの。撮影は「喜劇 大風呂敷」の高村倉太郎。

1967年製作/93分/日本
原題または英題:The Endless Duel
配給:日活
劇場公開日:1967年11月18日

ストーリー

三州の滑川町に勢力を張っていた福吉一家は、圧倒的な人数を擁する山辰一家と衝突した。そのため、元福吉一家の身内で、今は堅気の舟大工として小田島の下で働く清二郎は、福井吉蔵親分の助っ人にならざるを得なかった。それを誰よりも喜んだのは清二郎と相思相愛ながら、つまらない誤解がもとで結ばれなかった吉蔵のひとり娘の昌江だった。山辰の四人の息子、虎太、勝次、権三、勘吉が福吉一家の代貸弥吉を斬ったことから、清二郎は流れ者の満州常と二人で山辰一家に殴り込んだ。二人の奇襲に山辰は戦意を失い、勘吉を人質にさし出して滑川から手を引くと約束したが、虎太たちは、福吉一家の勝ち祝いの宴会の最中に吉蔵を襲って殺し、昌江を凌辱した。清二郎は勘吉を斬ったものの昌江を救い得ず、顔に刀傷を負って姿を消した。それから三年。ある日、山辰一家が傍若無人にふるまう町に、清二郎が姿を現わした。彼は昌江が虎太の妾になり、女郎屋の女将になっているのを知って愕然とした。また、小田島は山辰に仕事を奪われて廃人同様になり果て、娘の鈴は昌江の所で下働きに出ている有様だった。そんなところへ、旅役者坂東菊弥一座の番頭として満州常もこの町に来た。たまたま権三が鈴を手篭めにしようとしたところを清二郎が邪魔し、怒った権三の刃に清二郎をかばった昌江が倒れた。清二郎はその権三を斬ったが、山辰一家に捕われ、無残なリンチを受けてしまった。それを救い出したのが、三年前から清二郎の侠気に惚れていた満州常だった。満州常と清二郎は阿修羅のように暴れて次々と山辰の子分を倒し、清二郎は虎太と勝次を血祭りにあげた。そして満州常はリンチで身体の弱っている清二郎を、菊弥一座と共に舟で逃がしてやると、得意の武器、拳銃を持って山辰一味を迎えるのだった。

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