「初監督作には力が入ったんだろうなぁ」結婚のすべて LaStradaさんの映画レビュー(感想・評価)
初監督作には力が入ったんだろうなぁ
岡本喜八 生誕百周年記念プロジェクト - その5
岡本喜八第一回監督作。戦後の新しい女性の象徴であろう雪村いづみさんのリズミカルな台詞回しがテンポのよい展開で綴られて行きます。軽やかで気持ちいいな。それだけに、最後が旧世代的価値観にまとめられたのがちょっと残念かな。
ポスターでは「ロカビリー映画第一号」と記されていますが、若き日のミッキー・カーチスさんのステージ場面が一ヶ所あるだけで、取り立てて言う程の事でもありませんでした。でも、この時代は「ロカビリー」と書くだけで新時代の象徴に見え、若い人の目を惹いたのかな。それにしても、今の目でミッキーさんの歌を聞くと、エルビス・プレスリーそのままで、如何に彼の影響が大きかったのかがよく分かりました。
また、とんだ大物俳優が「えっ?」と言う端役で次々出て来るので驚きましたが、これは「長年助監督を務めて来た喜八が監督になるんだから」と仲間が駆けつけて呉れた結果だと、上映後のトークで伺いました。何だかいい話だなぁ。
コメントする