劇場公開日 1999年10月23日

「「あんたが死にさえすればうまくいくんや」」月光の囁き いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5「あんたが死にさえすればうまくいくんや」

2023年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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いぱねま
いぱねまさんのコメント
2023年10月3日

原作を読んだが、此方の方がスッキリ解り易い内容だった 確かに中学生という年齢設定は余りにも刺激が強すぎだろうから、映画作品では高校生に変更したのだろう それとラストのシナリオは改変されている 映画では海に行こうという話になるのだが、原作はもう一転がり起きる 確かにもう性癖のオンパレードになってしまうのでゲンナリする人は受け付けないだろう 但し、ドンドン追い詰められるヒロインが、どこかでメンタルをやられ、もうその方向性しか進めないという結果になるシナリオに対して、原作では、その性癖のアプローチの進化が、その性癖ではない人でも納得出来るプロセスを経ていることに怖ろしくなる 視姦をさせるヒロインが、もう観て貰わないと感じられなくなる件や、その延長線上の複数プレイに嬉々として堕落してしまう事等、そもそも二人が真面目で堅物だったということが、エスカレートしてしまった要因の背景であることを原作では、ヒロインの姉の説明台詞があって読者は理解可能となる そういえば、何故にこの題名になったのかは、『月』という自らは光ることが出来ない星が、太陽の輝きがあって初めて反射して地球へ見せることができる そして地球から観た太陽と月はそれ程大きさの違いは極端ではない そういう世界もあるんだということを映画ではあまり語られていない事が片○落ちだったのではないだろうか?
少年の極端な偏りの愛情が少女を変えていくというストーリーテリングは、しかし、原作ではそれ以上のサイコ的要素(テレパシー)も取り込んで、寄りサイキックダークファンタジーとして成立していたので、その辺りまで描けていたら良かった

いぱねま