月光仮面 悪魔の最後のレビュー・感想・評価
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軽快なテンポの東映「月光仮面」シリーズ最終話
日本ヒーローものの元祖「月光仮面」。テレビ版の大人気により東映が2年間に6本「月光仮面」を映画化、映画館で夢中になって観たものです。島津昇一監督は名監督“島津保次郎”のご子息で「月光仮面 幽霊党の逆襲」が映画初監督作品。続く「月光仮面 悪魔の最後」もほゞ一緒のスタッフ、キャストなので2本同時撮りでしょう。キャストは大村文武・柳谷寛・若水ヤエ子らのレギュラー陣に、後年政治家になる山東昭子、オールドファンには懐かしい岡譲司は明智小五郎と金田一耕助両者を演じた数少ない俳優です。若き日の梅宮辰夫もチラッと出ています。梅宮が「少年探偵団 敵は原子潜航艇」で主演デビューする前の出演と思われます。怪しげな白髪鬼、不気味な毒蜘蛛。ラスト、セスナ機で国外脱出を計る悪者に、オートバイに乗った月光仮面の拳銃が火を吐く。「七色仮面」(昭和34年)などでヒーロー映画の撮り方を心得ている島津演出の軽快なテンポの「月光仮面 悪魔の最後」は、後年の東映ギャング映画を思わせるようでシリーズ最終話。楽しめます。 <東映版「月光仮面」リスト> 第1部 月光仮面(1958年 小林恒夫 監督) 第2部 月光仮面 絶海の死斗(1958年 小林恒夫 監督) 第3部 月光仮面 魔人(サタン)の爪(1958年 若林栄二郎 監督) 第4部 月光仮面 怪獣コング(1959年 相野田悟 監督) 第5部 月光仮面 幽霊党の逆襲(1959年 島津昇一 監督) 第6部 月光仮面 悪魔の最後(1959年 島津昇一 監督)
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