刑事物語 くろしおの詩のレビュー・感想・評価

たぶんこの時期、武田鉄矢さんって絶好調だったんじゃないかと思います。原作小説も出版して、俳優業に脚本まで。どうして主題歌も担当しなかったのか謎ですが、とにかく彼のキャラクター全開の映画なので、良くも悪くも武田ワールドに染まっています。それが今となっては作品を純粋に楽しめないというか、なんというか。

1985年公開
この刑事をクビになる４作目が何故かお気に入り 。
70点

話は何故か一切記憶に残らない

高知で移送中の犯人に逃亡を図られ、捕まえたものの警察をクビになってしまう。
職安で紹介されたのがキャバレーのボーイだった。
どうも裏がありそうな展開で、やっぱり・・・。
自虐ネタ多し。

武田鉄矢の武器がハンガーからゴルフボールに変わっていた。この後ゴルファーの映画に出てましたね。なんで高知なのかと思ってたけど崇拝する坂本龍馬がらみということでしょうね。

あの駅名をうまく使うとは。

　犯人を逃してしまったのも、妊婦・桃子（相原）が陣痛だと勘違いして医者を探したりと大慌てだったことが原因。その桃子も片山のことが気になり、なにかと付きまとうことになった。キャバレーのホステス・かおる（神保美喜）も片山を新恋人と紹介して、ヤクザ者の若林（ガッツ石松）から逃げようとしていたのだ。突然のモテキ？といった雰囲気の展開だ。

　潜入捜査という設定もおかしなもの。警察をクビになったことは知れてんだから、絶対警戒されるだろうに。まぁ、植木等の気味の悪い女装がよかったからいいか。

　ハンガーに加え、今回はゴルフクラブをも武器にした。それはいいけど、片山のかかと落としは効かんだろうよ。ラストは坂本竜馬像の前で語るシーン。

高知が舞台。最初は電車に戻ったけど最後はまた船に。4作目にして吉田拓郎が出てきたり何気にキャストは豪華。中盤にガッツ石松、クライマックスに若き大仁田厚が登場。ハンガーヌンチャクはまた一度きり、メイン武器はゴルフクラブ

先を見据えた作品かなぁという印象でした。
面白かったです。

　片山刑事が高知のヤクザ組織に潜入捜査するのだが、特にドキドキするような演出はなかった。石橋蓮司が怖くてよかった。

　ヒロインの妊婦がドジっ子でイライラする。