劇場公開日 1968年2月17日

「すべて実寸、実物大、日本映画史上屈指のスペクタクルシーンは圧巻!」黒部の太陽 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0すべて実寸、実物大、日本映画史上屈指のスペクタクルシーンは圧巻!

2024年11月21日
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鑑賞方法:映画館

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BS松竹東急放送記念 【石原裕次郎生誕90周年特別企画】として『黒部の太陽」(1968)を鑑賞。

『黒部の太陽』(1968)
石原裕次郎氏と三船敏郎氏の日本映画を代表する二大スターががっちりとタッグを組んだ空前のスケールのスペクタクル大作。
とにかくスケールの大きい作品のため映画館での鑑賞を推奨、永らくパッケージ化されませんでしたが、本日は丸の内ピカデリーさんの幅15.60m×高さ6.53mの超特大スクリーンで鑑賞。確かに北アルプスの雄大な自然は巨大スクリーンに相応しく、音響も5.1chで大迫力でしたね。

石原裕次郎氏、三船敏郎氏のスターとしての輝きはもちろんですが、工事を成功させるため協力会社に土下座までした関西電力社長役の滝沢修氏はじめ、裕次郎氏の父親役の辰巳柳太郎氏、宇野重吉氏と脇のキャストも充実していましたね。

本作の見どころは大量の地下水と土砂が噴き出す「破砕帯」との闘い。
普通の映画はミニチュアセットを組んだりしますが、どんなに精巧なミニチュアを組んでも、水の粒子や波、炎は縮尺に合わせて小さくできないので、特撮・ミニチュアとすぐに分かって興ざめしてしまうものですが、本作品はすべて実寸、実物大、日本映画史上屈指のスペクタクルシーンに仕上がっていますね。

今回大型スクリーンで鑑賞できてラッキーでしたね。

矢萩久登