劇場公開日 1968年8月14日

「美しすぎる悪」黒蜥蜴(1968) コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0美しすぎる悪

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

中野武蔵野ホールで観て以来だから27、8年ぶり。まだ立ち見のあった時代で、札止め寸前のギリギリ入場だったから座って観るのは初めて。

オープニングからカルト臭ぷんぷん。任侠映画をやりながら、こういう攻めた演出もやる深作監督も守備範囲が広い。
30年以上前とはいえ一度観ているから、ざっくりストーリーは覚えてはいるのだけど、オシャレ映画に憧れていた若い頃とは見方が違うかも。

やはり若かりし頃の美輪さん美しい。黒蜥蜴が女なのか女装なのか最早どうでもよい。あんな衣装を違和感なく着こなせるのは凄いな。
逃げる時の姿もお美しい、いわゆる男装の麗人ってやつか、いや厳密には男装ではないのだけど、やっぱりあれは男装...ややこしい。
そして川津祐介さん、やっぱり昭和の俳優さんはカッコいい。ハンサムってやつだね。

いろいろ荒唐無稽な設定は否めないのだけど、近年は昔の映画がたくさんリバイバルされて嬉しい限り。

コビトカバ