アパートの鍵貸しますのレビュー・感想・評価
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2人の間に言葉はいらない
などという言い方をするけれど、
この映画に色彩はいらない。
良いものは良いのだ。白黒、だから良い。
自分の見るタイミングによって
みえてくる色が違ってくる気がする。
これさえみとけば
どんな1日も良い日で締め括れるからオススメ。
サラリーマンの悲哀と恋愛を描く
最後の盛り上げ方は、さすがビリー・ワイルダーだと思った
監督は「昼下りの情事」や「麗しのサブリナ」のビリー・ワイルダーで、やはり最後の盛り上げ方が実にうまい。
コメディタッチの展開でテンポよく進み、それなりに楽しんで見ていたが、結局はジャック・レモンとシャーリー・マクレーンは一緒になるんだろうなと思っていた。ちょっと平凡すぎるがそれも悪くはないと。
ところがラストに二転三転するところがこの映画を名作にした所以ではないかと思う。
部長が妻と離婚して、彼女と一緒になろうとする(一転)。これで終わっても悪くないと思った。ジャック・レモンのほうは寂しく一人アパートを出て行くラストシーンとか。
部長と彼女のクリスマスパーティーのシーンでの会話で、ジャック・レモンが彼女だけはアパートに泊めたくないと断り、それが原因で会社を辞めた事がわかって、彼女はジャック・レモンのほうに恋心が移る(二転)。この展開は時々あるパターン。
ところが、彼女が彼のアパートに行った時に銃声のような音を聞いて、てっきり彼が自殺したのではないかと彼女は思った(私も)。この悲劇のエンディングもある意味面白いかなとも思った(三転)。チャップリンの「ライムライト」のように、喜劇の体裁をして悲劇を描いたのではないかと。
しかし銃ではなく、シャンパンの栓を抜く音だったことがわかり、二人はトランプの続きをやり、本当のハッピーエンドとなる(結果的に四転)。
一転目、三転目で終わっていたとしても、工夫次第で名作になっていたと思う。
あと、私だけの感想かもしれないが、妻と離婚して彼女と(本気で?)結婚しようとした部長は、結局一人ぼっちになってしまってちょっとかわいそう。この映画のラストのように主人公2人の幸せの影に、寂しい思いをする人がいるという映画が時々あり、私はその人のことが気になってしまうのである。例えば、「麗しのサブリナ」のウィリアム・ホールデン、「君に届け」の桐谷美玲、「あと1センチの恋」のべサニーや、「きみに読む物語」でアリーと再会するまでノアの家に通っていた未亡人等。
プライベートを代償にした出世の顛末
傑作ラブコメディ
翻弄されるジャック・レモン
エレベーター係の女性フラン( シャーリー・マクレーン )に想いを寄せるお人好しの保険会社社員バクスター( ジャック・レモン )の悲喜こもごも。
ジャック・レモンの台詞や身のこなしが軽妙で楽しめる作品。
シャーリー・マクレーンが初々しい。
社内便で○のやり取りとは 👀
隣人の善良な医師が叫ぶ「 ミルドレッド!」( 妻の名前 )が笑いを誘う。
「君を心から愛してる 」
NHK - BSを録画にて鑑賞
Yesより素敵
様々な台詞やアイテムが、物語を説明せずに輪郭を浮かび上がらせて、現代においても間延びせず、かと言ってちゃんと伝わり、小気味良い
こころに残る台詞
I love you, Miss Kubelik.
Three. Queen.
Did you hear what I said? I absolutely adore you.
Shut up and deal.
この台詞で終わる
Yesより素敵
最後の3分
これに限るよね。この映画は。
ヤリ部屋として自分の部屋を貸していたバクスター。
その繋がりはとても希薄な関係。
恋をしたエレベーターガールは部長の愛人だった。
愛人は部長がただのヤリ目に思えたので、睡眠薬を飲んで自殺未遂。
最後は部長から逃げてバクスターの元へ。
まあまあだった
主人公のアパートの部屋が重役のヤリ部屋になっていて、主人公は毎晩のように外出していたのだけど、どう考えても風呂なし四畳半みたいな部屋をもう一部屋借りていればいいとしか思えない。そうすればみんな丸く収まり主人公も出世できていたはずで、しかしそれだと最終的な一皮剥ける感じにならない。ジャック・レモンのしょぼい感じはよかったのだけど、いいたいことが言えない感じはモヤモヤするし、さっさと言えばいいだろとばかり思ってドラマとしてあまり面白くない。
予定調和のサラリーマンの日常が佳い
名作!
おしゃれな映画
「いいおとこ」とは。
出世街道を描いて自分のアパートを上司と愛人との密会場所として提供するお調子者バクスター。その利用者には想いを寄せる女性も含まれていた。
白黒の作品を嗜みたくてまず手に取ったのはタイトルに惹かれたこの作品でした。このチョイスは我ながら正解!
社内不倫に上司への媚売り…と決して軽やかな内容では無いはず。けれど鑑賞後の清々しさは天下一品でした。
「いいひと」と「いいおとこ」の狭間に揺れる男性。
夢中だったはずの選んだおとこに後悔する女性。
「しっぽり」行きたがる家庭も地位も財力もある上司たち。
年中無休な隣人に興味深々である同じアパートの人間。
やりとりのリズミカルさと出てくる小物の使い方に目を離せない一作でした。
良い作品であり名作
●なんとなくエッチな想像してたけど。
絵に描いたようにオチの分かる映画。でもそれがなんか清々しい。モノク...
かっこいい男とは
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