さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のレビュー・感想・評価
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子供の頃にこっちだけ観ている。
大まかなところは知っていたとはいえ、テレビシリーズを見ていたわけでもなく、特に好きだった訳でもないのだけど。そもそも一回帰ってきた後の話ということすら把握せずに観たので、哲郎が(成長したからとはいえ)ずいぶん男前になっていたのに驚いた記憶。
地球に帰還後、人間と機械人間の戦争が起こっていた。そして再び鉄郎が...
ミャウダー
父親殺し
銀河鉄道の夜
宮沢賢治の想像した宇宙感を共有できそうで、この感覚は前作より列車シーンは優れていると思う。少年の心でワクワク。
一方、パルチザンとして戦い、成長していく主人公。ありがちだけど爽快感。脇役陣も、ちょい役でさえそれぞれが印象深く心に残る。ストーリも練られている感じ。スタッフの力量か?
そして一番はメーテルの種明かし。自分なりの解釈で良いはずで、前作のモヤモヤが解消。松本先生に感謝かな。
素直に名作と思う。
ストーリーにみる「スター・ウォーズ」との類似性!!
前作でまだ尚 解き明かされていなかった”黒騎士の登場”、”メーテルの出生の謎”、”車掌さんの正体”など物語の核となる部分が次々と解き明かされるという意味では、かの「スター・ウォーズ」と似て非なるものを感じたのだが・・・・・・・!!
どちらが先かなど野暮な事を言うつもりはなく、ヒット作のルーツとなるべきものは世界共通なのだなぁとある意味感心してしまった!!
特に黒騎士の件については「スター・ウォーズ」とそっくり(笑)!!
それでも全くぶれることなく作品に感情移入できるのは、「銀河鉄道999」のもつストーリーの奥深さ故と言うべきか・・・・・・・!!
少年から大人への旅立ちの叙事詩、日本が誇るアニメの素晴らしさの原点がここにある!!
青春の幻影
前作はセンセーショナルな作品だった。
続編の本作品も世界観は変わらずでより映像は繊細で美しくなった。スケールの大きなストーリーには圧倒される。
だが前作の感動の大きさからは薄れた。
鉄郎の乗った999が地球から飛び立っていく場面は胸躍ったが意外にも当方としてはそこがマックスだった。
999は声優陣が素晴しいとつくづく思う。
それぞれキャラクターにぴたりと当てはまり、生き生きと個性を際立たせ、演技力は言うまでもない。
そして城達也のナレーションは作品を格調高く締めている。
生きとし生けるものの命の重さ、血脈という命の尊さ、仲間のために泣くこと、助け合うこと。いつまでも子どもではいられないこと。
10代の多感な時期に鉄郎から教えてもらったことは計り知れない。
地球を脱出するところまではなかなか
先日銀河鉄道999を見たのでこちらももう一度見ることに。
前回のものに比べるとたった2年で絵のクオリティは格段に上がっていて、
今見ても結構通じるのではないかと思った。
とは言え内容の方は大分微妙だったかな。
出だしパルチザン達に見送られ999が崩れ落ちていく線路を走るシーンまでは
なかなか熱かった。
しかし、それ以降なんだか筋が通ってない設定が多く、何となくそう言ってればカッコいいだろう
という松本零士独特の名言誤魔化しが多くて納得いかないところのオンパレードだったな。
黒騎士のバックボーンが薄っぺらなことや、唐突にサイレンの魔女の登場で
大アンドロメダの崩壊など、鉄郎そっちのけで物語が進んでいくのがとにかく
よろしくなかった。
鉄郎大アンドロメダ行かなくてよかったんじゃね?と思わずにはいられない。
結局良かったのはオープニングの旅立ちまでと、エンディングのSAYONARAだけかな。
特にエンディングは何だか素晴らしい歌詞とメロディで、前回作の曲に負けず劣らずなのだが
どうにもこちらの方は英語だからなのか?ゴダイゴの曲が良すぎたのかヒットには至らなかった。
この映画も映画館まで足を運んだけどやっぱり今と同じような感想を子供ながらに
思ったことを思い出し、またエンディングが良かったなと思もったことを思い出したりした。
まあ、結構酷評かもしれないがこちらも思い入れが強く冷静な点数はつけられなくなってます。
甘くなってしまい★四つ。
衝撃度が少ない
なぜか結末が読めてしまうのが残念。結局はまだ少年から抜けきらなかったということか。典型ていなエディプスコンプレックスで『スターウォーズ』と同じ父と少年の関係。てなことを考えると、黒騎士はダースベーダーでキャプテンハーロックはハン・ソロ的な役割か。
前半の機械化人間と人間レジスタンスの攻防や999の発車まではとても良かった。ただ、以前にも見てるから、面白くなかったのかもしれないけど、後半がさほど面白くない。やっぱり若い頃に見ると感動的なんだろうなぁ。成長物語のロードムービーでもあるし。
1981年という時期を感じさせません
今回、BS12の放送で始めて全体を観ました。公開当時は予備校生でしたが、映画を見に行くような財力はなくて、観ていません。TVシリーズはもちろん親しんでいましたが…。
スター・ウォーズの影響を感じさせる点はいくつかありますが(女性のメッセージで召喚されるのもそうですね)、冒頭の「これはターミネーターでは?」と思った部分は、年代的にこちらが先行! オリジナリティ溢れる出だしです。
内容は盛りだくさんで消化しきれない印象がありますが、私が何より気に入ったのは、映像の美しさです。画質がきれいという話ではありません。例えば、雲の上を月光のもと走って行く蒸気機関車のシーンの美しさ! 最後の方でアンドロメダから脱出する場面も(りん・たろう的と言えばそうですが)見たことのない映像表現があって素晴らしいです。1981年のアニメとしては見事なのではないでしょうか。
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前半は面白いが後半は残念ながら興醒め。
物語全体は悪くないし完成度も高いが個人的な考え方の違いが評価を下げてる。
人間vs機械との戦争は『ターミネーター』にも似ていて面白いテーマだと思う。
鉄郎のヒーロー像が格好いい。
納得出来ないシーンを挙げてみた。
クライマックスでエメラルダスがメーテルと鉄郎と別れさせる。
黒騎士が鉄郎に父親だと告白しない。
メーテルが鉄郎に大切な事を隠し続け事態をややこしくさせる。
メタルメナの行為が特に評価されてない。
ファン的には当たり前の事かもしれないが、 どうも納得出来ないなと感じた。
メーテルとエメラルダスが双子の姉妹というのも知らなかった。
松本零士の世界観がいかにシュールだと感じた。
切ない
「さよなら」は、決して迫りくる敵と戦う話ではない999の、前作で綺麗に終わった物語の後付けの話だ。無理やり感は今思うとかなりある。
でもそこに子供心にも残る人生哲学を満載したことで、本当に深みのある話になった。
地球のパルチザン、老パルチザン、ミャウダー、ハーロック、エメラルダス、ナレーションも、みんなセリフが深すぎる。
彼らの前ではメーテルでさえ子供に見える。(メーテルは一本筋の通ってない結構優柔不断、でもそこがいい)
でもなんか誰かが戦死するとかそういう悲しみじゃなく、恋人の別れみたいなもので本当に切ない思いを疑似体験したのは999(特に「さよなら」)が初めてだった気がするなあ。
やっぱりちょっとだけ少年を大人にしてくれた作品。
…そして 少年は大人になる
りん・たろう監督的には前作120%だったので「もういいでしょー!」だったらしいのですが、作って頂けて感謝多謝の一作。
映画縮尺になるとどうしても美味しいサブキャラ達(トチロー、アンタレス、クレア、地球のじいさん、ミヤウダ、メタルメナ等々)が薄味になっちゃうのは、前作同様脳内補完でご勘弁ですが、今作は黒騎士が風味濃い目だったのが何よりも好感触でした。まぁ、そりゃそうでしょ?って言われればそーなんですけどね(苦笑)。
それよりも何よりも今回の推しポイントは「りん・たろう監督エフェクト強め仕様」な所ですね(爆)。やー、満腹満足でございました。物語的にもユニバースの旨味を残しつつしっかり終わったので、綺麗な作品ではないでしょうか。勿論前作とのセットが前提ではありますけども。
完結で良かった
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