「教祖だってクビになる!」教祖誕生 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
教祖だってクビになる!
初代教祖は浮浪者だった爺さんを教祖に仕立てあげ、電気を通して手かざしで病気を治すのがパフォーマンスだった。この初代の教祖は下絛正巳。『男はつらいよ』シリーズの二代目おやっさんだ。
祀り上げられると、普通の人間でも徐々に自分が神に仕える者だとのぼせあがり、勝手な行動を取ってしまう。初代教祖はこのため司馬(ビートたけし)によってクビになるが、二代目の和夫も次第に変わってゆく。
新興宗教というものの本質をとらえたかのような風刺映画ではあるが、物語にするには起承転結がはっきりしない(クライマックスがない)。金儲けばかり考えている司馬に腹を立ててケンカとなり、ナイフを持った駒村(玉置)を逆に殺してしまったという展開。しかし、5年後の映像として司馬がまた新たな宗教を立ち上げてるという面白さ。ただ、映画全体としてはショートストーリーで十分なくらいの内容。これがオウムの一連の事件後に作られていたら、もっと凄い映画になったのかも(笑)
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