求人旅行

劇場公開日:

解説

「集金旅行」「危険旅行」についで第三作目。「江戸へ百七十里」の笠原良三のオリジナル・シナリオを「愛染かつら(1962)」の中村登が監督した喜劇。撮影は「この日美わし」の平瀬静雄。

1962年製作/96分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1962年8月12日

ストーリー

松山千代子は箱根の温泉旅館“翡翠苑”の若くて美しい女主人。新館増築を目指して、従業員の求人を依頼するために上京した。訪ねたちっぽけな求人スカウト会社で、社長に紹介された腕ききの丹野とは、最近千代子のホテルから女中をごぼう抜きにスカウトして行った男だった。たちまちケンカ別れしてしまった千代子はかくなる上はと娘の早苗もいっしょに大島へ求人旅行に出発した。だがここもまた求人難、バッタリ出会った丹野と彼の部下、望月に改めてスカウトを頼み込んだ。かくてこの奇妙なツー・カップル、東海道縦断スカウト旅行を開始した。富士の日本平へ。そこへホテルのホステスを満載したバスが到着、待ってましたとばかり仕事にかかる丹野と望月。ところがイカツイ女監督がいて思うようにはかどらない。清水から名古屋、鳥羽へと彼女達を追って四苦八苦の求人道中が続く。ここで丹野と別れて海女を追った望月は見事失敗してしまうが、この別行動で早苗と望月のハートはふくれ上った。そして舞台は京都から大阪道頓堀に移って--。ここで千代子は、イカサマ引抜き屋に暴行されそうになった所を丹野に救われた。相変らずのへらず口とはうらはらに千代子の心は激しく揺れた。一行を追って紀州勝浦へ着いた千代子の前に、あでやかな芸者浜勇姐さんが立ちはだかった。おまけに丹野が奥さんや赤ちゃんと一緒にとった写真を見せられては、さすがの千代子もしおれて箱根へ戻った。ひと月たって--丹野の努力でホステスも揃い、ホテルはオープンを待つばかりとなった。そこへ婚約した早苗と望月が帰り、丹野の写真は女難よけのトリックだと聞かされた千代子は、伊香保から榛名湖へと、丹野を追った。丹野を見つけた千代子はこういった。「あたし、あなたをスカウトしに来ましたの」

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く