黒い賭博師 ダイスで殺せ
劇場公開日:1965年10月8日
解説
「黒い賭博師」以来コンビの小川英と中西隆三が共同でシナリオを執筆、「明日は咲こう花咲こう」の江崎実生が監督した“ギャンブラー”シリーズ第七作目。撮影は「青春とはなんだ」の横山実。
1965年製作/86分/日本
原題または英題:Killer's Dice
配給:日活
劇場公開日:1965年10月8日
ストーリー
マカオ賭博団の実力ナンバー・ワンだったモノクルの揚が氷室に敗れ、マカオ賭博団では、その後継者を決める選考が行われた。氷室を殺した者が、その資格を得るのだ。やがて通称“殺し屋”の異名をもつギャンブラー、ヌイ・サップが氷室への挑戦者にきまった。その頃、氷室は神戸でかつてはイカサマ賭博の名人として神戸に名を売っていたキッドのもとに身をよせていた。今はキッドも衰え、街頭で拾ったノン子と二人きりで西洋占いをしながら細細と暮していたが、生来のバカ娘ノン子は、キッドの仕こみで、いかさまカードの腕は素晴しいものをもっていた。が、ある夜ノン子はゲーム・センターの地下賭博場で得意のカードの賭博をしているところをマカオ賭博団の一味につかまり、香港に売りとばすべく、一味の地下室に連れ去られた。そして助けを求めるノン子の口から氷室の名を聞いたマカオ組織団はこのノン子を利用して、氷室をおびきよせた。氷室はノン子と引替えにキャッツアイの指輪をなげうって何明巴とダイスの勝負にでた。勝負は氷室の一方的な勝利に終った。だが卑劣な何明巴は、約束をたがえてノン子を隠した。怒った氷室も、何明巴の情婦ルミを人質にした。しかしルミは次第に氷室に魅かれていった。そんな時、娘ノン子の身を案じたキッドが、単独で何明巴の別荘へ忍びこみ、逆にみつかって捕われの身となり、後を追ってやってきた氷室も、ルミとともに地下室にとじこめられた。が、翌朝、何明巴の子分坂口の裏切りと、氷室の仲間のチョンボの助けで氷室、ルミ、キッドは地下室を脱出した。それから数日、ヌイ・サップは、場所を瀬戸内海の毒ガス島に定めて氷室に挑戦してきた。賭金一千万円をなかに、氷室とヌイは相対した。だがポーカーでは勝負はつかず、二人は再び拳銃を持って対決した。一瞬氷室の拳銃が早く、ヌイは右手を打ちぬかれ、自からとりだした毒針で絶命した。氷室はまたあてどない旅にでた。