君が元気でやっていてくれると嬉しい
劇場公開日:1995年3月18日
解説
大島の片隅に自分の家を建てようとする男と、そんな彼を見舞うためにやってきた女の触れ合いを描いた自主製作映画。監督は「遥かな時代の階段を」など3年の助監督生活を経て、初めてメガホンを取ることとなった萩生田宏治。94年夏の大島巡回野外上映会を経て、今回劇場に進出した。16ミリ。
1995年製作/65分/日本
配給:アム アソシエイツ配給
劇場公開日:1995年3月18日
ストーリー
ラーは、家を建てているというプーからの鉄板の葉書を頼りに、夏の大島を訪れた。葉書がラーの手に届くとは信じていなかったプーは、彼女の訪問にびっくりしながらも、どこか嬉しそうだった。ちょっと見舞いにやって来ただけと言うラーだったが、やがてプーのペースの巻き込まれて、家を建てる手伝いをするはめになる。しかし、地主のタカバや島の少年たち、漁師、煙草屋の老婆たちと接触するうち、ラーはプーに魅力を感じていくのだった。だがある日、プーはタカバから土地を返して欲しい、と言われてしまう。意気消沈するプーに、何か言って励まそうとするラーだったが、何を言ってもムダだった。島を離れることに決めたラーは、プーを残して去って行く。しかし大雨の中、船の待合室にいるラーと、崩れかけた家の側に佇むプーの胸中には、同じ思いが宿っていたのである。
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