キネマの天地のレビュー・感想・評価
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後に大スターとなる女優の物語
昭和初期の浅草を舞台に映画スターとなる小春(モデル 田中絹代さん)が大スターに昇るまでを描いたストーリー。
小春は撮影所で偶然役者になるようなったがなかなか駄目で監督に怒られっぱなしの日々が続くなかそれを支えた島田(中井貴一)さん、そして小春の父(渥美清)の言葉で励まし、そしてついに主演映画を勤め成功しました。
だがこの時父は映画館の中で死ぬのがちょっと泣けました。
笑いもあったけど僕の中では泣けるものだなと思いました。
あと、この映画には、松本幸四郎さん、堺正章さん、岸部一徳さん、出川哲朗さん、エド・はるみさんなども出て知らなかったです。
グッド・オールド・キネマ・パラダイス
松竹大船撮影所50周年記念作品。
Huluで鑑賞。
松竹撮影所が蒲田にあった頃。人の心を豊かにする映画を撮ろうと切磋琢磨する、若き映画人の青春を描いた松竹超大作。
サイレントからトーキーへと移行し、新進気鋭の映画監督たちが己の作家性を開花させ、新しい表現に果敢に挑戦していた時代への遥かなるノスタルジアに包まれました。
夢に向かってがむしゃらに突き進んで行く。いいホンを書きたい。いい演技をしたい。いいカツドウをつくりたい。情熱が迸り、活気に溢れた撮影所の風景に胸が熱くなりました。
印象深かったのは、戦争へと突き進む時勢の中、カツドウをつくり続ける意義とは、と云う問い掛け。主人公の葛藤から見えて来たのは辛い時こそ娯楽が必要であるということ…
新人女優が才能を開花させ、スターへの階段を登る。父親との物語が涙を誘う。有森也実がイキイキと演じていました。
大作の主演に抜擢されるも、ラスト・シーンが上手く演じられない。元役者の父親に相談して知った、自身の出生の秘密。
過酷ですが、それが肥やしになり見事な演技に繋がる。娘への最期の贈り物だったのかもしれません。切ないです。
父役の渥美清が名演。娘の晴れ姿を観ながら息を引き取ったその頬には一筋の涙が…。娘のハイライトを観ることは出来たのか。なんにせよ、幸せだったことでしょう。
間違い無く、映画は力をくれる。
改めて映画が好きになりました。
※修正(2023/11/17)
とてもよかった
キャストはほぼ『男はつらいよ』で、主人公だけが違って有森成美。昔見た気がするのだけど、主題歌以外何から何まで全く覚えていなかった。役に悩む娘に、寅さんが親子の関係の秘密を語る場面が泣ける。
女優としての成長物語
大船撮影所50周年記念作品。脚本は山田洋次、井上ひさし、山田太一、朝間義隆。女優になりたい女性はいっぱいいるが、女優にしたい女性は少ないという小倉監督に見出された小春だったが、最初に看護婦役をたまたまやらされ失敗。島田(中井)の説得により大部屋に入ったが、「いらっしゃいませ」の一言の台詞でもOKが出ずに苦労する。
島田は思想犯として特高に追われている先輩の小田切(平田満)を匿ったために捕まってしまうが、「こいつマルクスなんぞ読んでるぞ」などと言われて開いた本がマルクス兄弟だったのには笑った。この頃は活動屋をやってるだけで軟弱者としてしょっ引かれていたんだと思うと、日本が情けなくなる。
基本線は女優としての成長物語と、生きる勇気を与えるような映画を撮りたいと夢見る脚本家の物語。撮影所以外の小春の家族の周りが『男はつらいよ』で固められているとこが山田組らしところ。その旅芸人であった父親の渥美清が娘の主演第一作「浮雲」を観ながら死んでしまう。自分の生い立ちを知りクライマックスの演技にも磨きがかかって完成した作品。出来すぎのストーリーではあるが、なんとも哀愁に満ちたところだ。
松竹の看板女優であるという設定の松坂慶子が駆け落ちしたおかげで主役の座を射止め、祝賀会で「キネマの天地」を歌うところも『蒲田行進曲』との絡みを考えると面白い。
もうないか?まだあった。山田洋次監督作品。 前半はやや冗長だが、昔...
映画産業黎明期の内幕を覗き見る
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
威厳を振りかざす監督、理想を持つ助監督、興行収入を気にする管理職、銀幕でしか見たことがなかった俳優たち、政府の映画界への干渉。そんな当時の映画産業の内幕を、映画産業に女優として入った売り子の若い娘を通して豪華出演者たちで人情を絡めて広く浅く描く。
渥美清の迎える唐突な結末には疑問符がつくしちょっと説明的な部分やわざとらしい演出もあったが、映画作りの裏側を描くという意味で類似性のある作品の「蒲田行進曲」よりはずっと自然でより普通に観られた。自分は特にこの時代の映画作りに興味があるわけではないが、懐古的な映画産業への愛情が感じられる作品だった。
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