劇場公開日 1978年10月7日

「凄いよねぇ。ど畜生!」鬼畜 バカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0凄いよねぇ。ど畜生!

2023年1月3日
PCから投稿

実際の事件が元のストーリーなのですよね。

緒方拳さん演じる父親が旅館で泣きながら昔話を吐露するシーン。
昔味わった惨めさを吐露する姿、あれは惨めさに負けた本当に惨めな人間のシーンだ。
それと対照的なのが、最後の長男の固く口を閉じた姿だろう。
どちらがより惨めで強いのか。
辛い目に合った人間には、同情したい。
だが、それを子どもに同じ目に合わせるような愚かな人間には、同情しない。
鬼畜になり得るからだ。
みんなお父さんが大好きなんですよね。無実な子どもたちはずっと人間でした。
あと志麻さん怖すぎ(笑)実生活では子煩悩なのに笑

シンプルに養子に出せ!と思ってしまいました。
あまりの役者陣の鬼畜ぶり、生々しさにとても見応えがありました。

バカ