劇場公開日 1999年6月5日

「映画というのは映像ですね」菊次郎の夏 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画というのは映像ですね

2024年2月19日
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伊丹十三以来寅次郎以外の邦画は全く観ていませんでしたが、あの有名なピアノ曲の映画だと知ったので観てみたところちょっとビックリしました。

ビート君はManzai以来40年以上の付き合いですが、本当に彼が作った映画ですか?
セリフが極端に少なく専ら映像だけで抒情を体感させる表現力は天才的としか言いようがありません。

体を張ったネタの数々は風雲城や元気が出るTV辺りを懐かしく思い出させますが、一つ一つのギャグが浮いてしまうことなく作品全体によく馴染み且つ情感を盛り上げてさえいます。

映画は、ストーリー性やテーマ性より映像が優先されるべき、と改めて感じ入りました。

越後屋