「テンポ悪い」飢餓海峡 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
テンポ悪い
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3時間の超大作で、2時間超えて健さんが出て来る辺りから眠くて眠くて仕方がなかった。というのも、こっちが知っている事について、警察側が推理してそれを三國連太郎にぶつけるのがとにかく退屈だった。
殺された女が、三國連太郎を訪ねて来て、変名を使ってすっとぼけているのに執拗に迫る。一言感謝の気持ちを伝えたかったという当初の希望は本当だったと思うのだが、しかしそれが相手の意思を全く無視する押し付けになってしまい、揚句に殺人の罪まで結果的に負わせることになってしまうとは、本末転倒も甚だしい。感謝していたはずなのに迷惑を掛けるとは一体どうしたことなのか、承認欲求が強すぎるのではないだろうか。本人に悪気が全くないだけによけいに性質が悪い。
彼女は三國連太郎の汚い爪をもてあそんで、オナニーみたいなことまでしていた。
映画では常に犯罪者を応援しているので、そんな彼女が嫌だった。
戦後2年の闇市などの場面はすごくよかった。
3時間もある映画なのだが、それほどの尺が必要であるとは思えない内容だった。午後ローで見ればきっともっと面白かったのではないだろうか。
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