「タイトルが全てを語る」飢餓海峡 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが全てを語る
日本映画の黄金時代がひと段落ついた昭和40年代の最高の作品です。
原作の殺伐と乾いた雰囲気をモノクロと粗い画面で見事に再現しました。
映画賞や芸術性に縁の薄い東映作品の中で出色、異色の作品です。
三国の複雑な演技とバンジュンのギリギリ演技は勿論ですが、何といっても左先輩の超絶演技に圧倒されます。これほど健さんを無駄遣いした作品もありませんが、逆説的には、それほど他の役者が凄すぎる、ということです。
しかし、水上先輩はタイトルのつけ方が抜群に上手いですね。飢餓海峡、天才しか思いつかないタイトルです。
コメントする