劇場公開日 1965年1月15日

「犬飼だ‼️犬飼多吉に違いない‼️」飢餓海峡 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0犬飼だ‼️犬飼多吉に違いない‼️

2023年6月13日
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質屋を襲撃し放火した強盗犯、犬飼は青函連絡船の沈没事故を利用して逃走、海上で共犯者2人を殺害し、山中のひなびた温泉地で女郎八重と知り合う。彼女に大金を渡して姿を消す犬飼。八重はその金を元手に再出発を誓う。一方、犬飼に逃げられた警部補・弓坂は責任を取らされ落ちぶれていく。そして10年後、ひょんな事から彼らの運命が交錯する・・・人間の心の中に潜む善と悪‼️偶然に翻弄された人間にその悪が出てしまった時、取り返しのつかない悲劇が起きる‼️善と悪の象徴・犬飼多吉役の三國さん、犬飼を10年間慕い続けた末殺される八重役左幸子さん、犬飼逮捕に執念を燃やす弓坂役伴淳三郎さん‼️この3人の演技がホント素晴らしい‼️高倉健さんは脇役扱いです‼️舞台も津軽海峡から下北半島、大湊、東京、京都の舞鶴で展開、10年に及ぶ時間の中で、すれ違う様々な運命の切なさがものすごく伝わってきます‼️そしてラスト、連絡船の航跡に御詠歌が流れるんですが、それがまるで人間の欲望や罪、哀しみをすべて包み込むような響きがあって、初見の際、身が震えるほど感動したのを今でも覚えてます‼️

活動写真愛好家
kazzさんのコメント
2023年6月13日

なるほどです。
私は恥ずかしながら物語の展開にばかり目が行ってしまい、本質の人間ドラマを読み取れなかったかもしれません。
反省です❗

kazz