劇場公開日 1965年1月15日

「生々しい迫力が…」飢餓海峡 てけとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5生々しい迫力が…

2020年5月18日
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この時代の白黒の映像って風合いなのか長いカットが多いからか妙な生々しさと匂うような迫力がある。内容のハードさと相まってかなりの骨太映画。
色がない事、時間の長さなど気にならない話の面白さでした。

そして左幸子の娼婦の演技がすごい。てか怖い。
でもこの怖さが終戦直後の貧しさが染みる…ほんと飢餓海峡のタイトルがもうきつい。

これテレビの松本清張スペシャルドラマみたいな枠でリメイクした方が良いのでは?
最近の戦後といえば朝ドラの明るく笑って乗り越えられる戦後のイメージのが大きいだろうし、本作に迫る人間の闇や迫力を出すのは無理でもこの話は埋もれさせずに世に出てほしい。

そんなこんなで偶然テレビ放送で見たのですが見て正解の一本でした。

てけと