劇場公開日 1966年2月5日

「勇ましく奔放な女」河内カルメン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5勇ましく奔放な女

2021年4月24日
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河内で襲われて、好きでもないシツコイ男がヒモになり愛着が湧いての別れ際、レズの社長に金持ちオヤジ、初恋相手は自暴自棄な為体、妹にまで手を出すオッサンと嫌な男性像の割に主人公同様に嫌いになれないキャラクター陣、川地民夫のホンワカした天然風味な男は最後まで爽やかに。

本作で描写されない悲惨で酷い目にどれだけあってきたのか、構うことなく己を突き進む逞しい女性像を野川由美子が気の強さとキュートな魅力で演じ切る。

これ東京編としての続編が観たい気分にさせられる、野川由美子の存在感は木村威夫の清順美学すら超えてしまう可愛さに魅了されてしまう。

万年 東一