華麗なる一族のレビュー・感想・評価
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野望の果てに何を手にしたか
DVDで鑑賞。
原作は未読。
野心を剥き出しに金融再編制の荒波を乗り切ろうと画策する万俵大介を中心に、日本の政財界の黒い繋がりと華麗なる一族の繰り広げる愛憎劇を重厚感たっぷりに描き出す骨太エンターテインメント。
豪華俳優陣が織り成す人間ドラマの真に迫る迫力に圧倒された。野望のためなら人心を踏み躙ることも厭わない者たちの蠢きは、観ていて気持ちの良いものではない。上流階級の華やかさも上辺だけ。
裏側には醜い部分が隠されているのである。権力を求める狡猾な策略の前に、純粋な情熱や愛はことごとく捻じ伏せられてしまう。なんと残酷な世界だろう。庶民に生まれて良かったとつくづく思った。
野望の階段を登り、さらなる高みを目指そうとぎらつく万俵大介にも因果応報、栄枯盛衰の理が降り掛かることを暗示させるラストシーンが衝撃的だった。タイトルにこめられた皮肉がじわじわ沁みた。
[鑑賞記録]
2025/09/18:Disc.1
2025/10/26:Disc.2
中山麻理さんを偲んで
中山麻理さん
2025年7月12日に東京都内の病院にて77歳で他界
1974年公開作品
初鑑賞
原作は『女系家族』『横堀川』『白い巨塔』『不毛地帯』『沈まぬ太陽』の山崎豊子
監督は『白い巨塔』『金環食』『不毛地帯』『皇帝のいない八月』『あゝ野麦峠』の山本薩夫
脚本は『銀座の恋の物語』『札幌オリンピック』『不毛地帯』『皇帝のいない八月』『動乱』の山田信夫
粗筋
全国10位の阪神銀行を中心とした万俵コンツェルンの総帥万俵大介は長男敬介と不仲
敬介は銀行を継がず祖父が力を入れていた鉄鋼業全国トップの阪神特殊鋼に入社し今では専務に就任していた
銀行を継いだのは父に従順な次男銀平で今では本店の融資課長
父の意向で大阪重工業社長令嬢万樹子と結婚
長女一子は父の意向で大蔵省主計局次長の美馬中と結婚
美馬中は義父のために金融業界や政財界の情報を流していた
次女二子は父の政略結婚を拒否し恋人で阪神特殊鋼の工場長の息子の一之瀬四々彦とピッツバーグに渡米
大介の妻は華族出身の世間知らず
家庭教師として万俵家に加わった高須相子は敬介の愛人に
万俵敬介はありとあらゆる企みで格上の銀行大同銀行との対等合併を画策していた
そのために大同銀行を嵌めて万俵コンツェルンのグループ企業神戸特殊鋼を倒産に追い込む
敬介は大介を特別背任で告訴するが
211分
休憩有り
DVD2枚
月丘夢路のヌードあり
仲代達也の目力
京マチ子の悪女ぶり
豪華な俳優陣
男たちの野心
女性俳優はマチ子先生以外わりと地味目
テレビドラマは北大路欣也とキムタク
敬介は猟銃自殺してしまう意外な展開
フィクションだが山陽特殊製鋼倒産事件がモデルになっているらしい
目黒祐樹が良い味を出していた
山崎豊子原作と大作は映画には向いていない
面白いがどうしても長めになる
連ドラ向き
配役
万俵家の15代当主で阪神銀行頭取の万俵大介に佐分利信
大介の妻で華族出身の万俵寧子に月丘夢路
万俵家の長男で阪神特殊鋼の専務の万俵鉄平に仲代達矢
万俵家の14代当主で大介の父の万俵敬介に仲代達矢
万俵家の次男で阪神銀行本店融資課長の万俵銀平に目黒祐樹
万俵家の長女で大蔵省主計局次長の妻の美馬一子に香川京子
鉄平の妻で大川一郎の娘の万俵早苗に山本陽子
銀平の妻で大阪重工業の令嬢の万俵万樹子に中山麻里
万俵家の次女の万俵二子に酒井和歌子
大同銀行頭取の令嬢の三雲志保に大空真弓
阪神特殊鋼の工場長の一之瀬に稲葉義男
一之瀬の息子で鉄平の弟分で二子の恋人の一之瀬四々彦に北大路欣也
阪神特殊鋼常務の銭高に加藤嘉
阪神特殊鋼社長の石川に北沢彪
帝国製鉄専務の和島に神山繁
自由党代議士の大川一郎に河村弘二
大蔵省銀行局長の春田に平田昭彦
阪神銀行常務東京支店長の芥川に高城淳一
阪神銀行池田支店長の角田に高原駿雄
大蔵省審議官の松尾に細川俊夫
社民党代議士の荒尾に大滝秀治
社民党代議士の中根に金田龍之介
弁護士の倉石に鈴木瑞穂
大同銀行常務の小島に小林昭二
地主の中川留市に花沢徳衛
社民党委員長の山本に嵯峨善兵
総理筋縁談の仲介者の小泉夫人に荒木道子
伊東夫人に小夜福子
大同銀行専務の白川に中村哲
阪神銀行頭取秘書の速水に武内亨
阪神銀行東京支店の伊佐早に梅野泰靖
阪神銀行専務の大亀に浜田寅彦
阪神銀行専務の渋野に花布辰男
帝国製鉄工程部長に下川辰平
総理大臣の佐橋に伊東光一
スーパーマーケットの社長の大平に田武謙三
市太に若宮大祐
万俵家別荘管理人に青木富夫
銀行局金融検査官の田中に五藤雅博
大蔵省銀行局銀行課長の井掛に生井健夫
大蔵大臣秘書官の永田に白井鋭
阪神銀行池田支店次長に夏木章
阪神銀行の岡村に笠井一彦
大友銀行池田支店長に守田比呂也
佐橋首相の甥で二子の縁談相手の細川一也に鳥居功靖
大川代議士夫人に堺美紀子
万俵家の女中に横田楊子
万俵家の女中に川口節子
阪神銀行および大同銀行の合併会見場の記者に森三平太
阪神銀行および大同銀行の合併会見場の記者に千田隼生
阪神銀行および大同銀行の合併会見場の記者に金親保雄
阪神銀行および大同銀行の合併会見場の記者に南治
鎌倉の老人宅の女に麻里とも恵
猟師に木島一郎
猟師の女房に坂巻祥子
長期開発銀行常務の東郷に隅田一男
長期開発銀行融資担当部長の青木に久遠利三
阪神特殊鋼常務の川畑に鈴木昭生
採血を依頼する看護婦に記平佳枝
石川社長の介添えの看護婦に東静子
田淵自由党幹事長室の秘書に加納桂
阪神特殊鋼社員組合幹部に鈴木治夫
阪神特殊鋼社員組合幹部に門脇三郎
阪神特殊鋼事故会見場の記者に多田幸男
阪神特殊鋼事故会見場の記者に夏木順平
阪神特殊鋼役員に熊谷卓三
阪神特殊鋼役員に草間璋夫
阪神特殊鋼幹部に相原巨典
阪神特殊鋼幹部に北條寿太郎
阪神特殊鋼幹部に野村隆
阪神特殊鋼経理部員に小山内淳
阪神特殊鋼債権者に田村貫
阪神特殊鋼債権者に中田勉
阪神特殊鋼債権者に加藤茂雄
阪神特殊鋼債権者に水木京一
阪神特殊鋼債権者に松波喬介
阪神特殊鋼管財人の一人に今井和雄
大蔵省高級官僚の一人に小松英三郎
フィクサー的存在の鎌倉の老人に佐々木孝丸
自由党幹事長に田淵に河津清三郎
佐橋総理夫人の周子に北林谷栄
日本銀行総裁の松平に中村伸郎
長期開発銀行頭取の宮本に滝沢修
大阪重工業の社長の安田太左衛門に志村喬
大同銀行専務の綿貫千太郎に西村晃
大蔵大臣の永田に小沢栄太郎
ニューヨーク時代からの仲で敬介に慕われている元大蔵省の役人で大同銀行頭取の三雲祥一に二谷英明
一子の夫で相子を口説く大蔵省主計局次長の立場を利用し義父の大介に金融情報を流す美馬中に田宮二郎
万俵家の家庭教師兼執事兼愛人の高須相子に京マチ子
本作のような綿密な取材に基づいた経済ドラマや映画はもっと観たいですね。
神保町シアターさんの特集企画『生誕百年記念 小説家・山崎豊子 華麗なる映画たち』(2024年10月12日(土)~11月1日(金))もいよいよ最終週。
本日は『華麗なる一族』(1974)を鑑賞。
『華麗なる一族』(1974)
山崎豊子氏原作の映画化7作目。
監督は『白い巨塔』(1966)に続き山本薩夫監督。
211分にもおよぶ長編作ですが、関西有数の都市銀行のオーナー頭取が業界再編・合併に抗い権謀術数をめぐらす経済ドラマの緊迫感、一族発展のための閨閥(政略結婚)、その家族たちの愛憎劇のストーリー構成がとにかく見事。固唾を飲みながらアッという間の3時間半でしたね。
小説の連載が1970年3月~1972年10月。現実では1971年に第一銀行と日本勧業銀行が合併したぐらいで、それから1990年の太陽神戸三井銀行合併まで17年間都銀13行体制が維持されたことを考えると、氏の先見性、慧眼には驚きますね。ましてや「小が大を飲む」ジャイアントキリングを図るために、自身の関連会社、子息も利用するところも実に面白いです。
家族の愛憎劇も「ぼんち」「女系家族」などの氏の作品を見続けると大阪船場商人話を大きく発展、飛躍させていることがうかがえますね。2007年日曜劇場でドラマ化、こちらも高視聴率を獲得しましたが納得ですね。
キャストは長男・鉄平役の仲代達矢氏の重厚な演技は安定と安心感がありますが、ベテラン佐分利信氏が自社発展に執着する鉄平の父大介・頭取役を老獪に演じており、氏の代表作と言っても過言ではないでしょう。
また一族に潜り込んだ執事兼大介の妾相子役の京マチ子氏。豊満な肉体とあいまって実に風格、たたずまいがリアルでしたね。
田宮二郎氏の『白い巨塔』財前五郎とも通じる手段を択ばない知性ある悪役、大蔵大臣役の小沢栄太郎氏、大同銀行専務役の西村晃氏も本作品でもお見事でした。
本作のような綿密な取材に基づいた経済ドラマや映画はもっと観たいですね。
とうさん反対
因果応報
ラストシーンのパーティー会場での銃声 あれは誰が、誰を撃ったのでしょうか?
物語の面白さ、巧みさは原作山崎豊子の原作によるものです
本作はその小説の世界の正に映像化そのものに意味があったと思います
恐ろしくリアルで如何に徹底的に取材して撮影したのかが伺えます
昨今ある事件から、上級国民という言葉が流行しています
本作はその上級国民の世界を垣間見せてくれるのです
上級国民からは程遠い自分でも仕事などでその一端をちらりと覗いてきたこともあります
その限られた経験ですが、余りにもリアルです
リアル過ぎるほどです
議員会館の部屋の内部、上級国民の屋敷の暮らし、取締役会、ホテルでの大パーティーの有り様は特にのけぞるほどリアルでした
ラストシーンのパーティー会場での銃声
あれは誰が、誰を撃ったのでしょうか?
あの銃声こそ、山本薩夫監督の本作における主張だったのだと思います
あの銃声こそが、映画としての本作のテーマなのです
あの銃声は、私達一般国民の観客が、あのパーティー会場に集まった上級国民に向けて撃った銃声だったのです
山本薩夫監督的に、あるいは社会主義思想的に表現するならば、
人民を搾取して虐げ、一般国民の苦しみなぞには少しの関心も持たない資本家と保守政治家たち
この互いに癒着して腐敗している呆れはてた連中に、怒れる私達一般国民の観客が、心の中で彼らに銃口を向けて、彼らを断罪する銃弾を撃ったのだ
連鎖倒産する中小企業の人々、解雇されたり給与引き下げされた人々、あの工場で赤旗を振ってシュプレヒコールを繰り返した労働者たち
その彼らの銃弾なのだ
こういうことなのだと思います
つまり観客に社会主義革命をなせ!との監督の扇動なのです
35年振りに東宝に戻って撮影した作品の最後の最後にたった一発の銃声を入れることで、監督は自分の撮りたい映画にしてみせたのです
哀憎なる一族
今では高視聴率を記録した木村拓哉主演のTVドラマの方が有名かもしれないが、映画ファンはやはり本作。
『白い巨塔』に続き、山本薩夫監督が山崎豊子の小説を映画化した1974年の社会派エンタメ超大作。
何度か見てるが、何度見ても面白い!
地方銀行ながらその名を轟かす“阪神銀行”。
新年を迎え、更なる業績アップや事業拡大を目指す。
各支店は手となり足となり。あまりの重圧で倒れる者も。
別銀行との合併案、新高炉建設案…。
ただ純粋に会社の為に心身注ぐ者も居れば、財政界とのパイプやコネや繋がりをフル稼働させ策略・思惑巡らし、己の金や権力を肥やす者も。
その欲深さやエゴは“病院”の比ではないかも。
銀行世界のドラマだけに非ず。ある“華麗なる一族”の物語。
一族経営。大財閥の万俵家。
当主は頭取の大介。妻と秘書兼子供たちの家庭教師。子供たちは4人。男2人に女2人で、息子2人は責任ある地位を任されている。
豪邸で洋風スタイルの夕食。
一見何不自由無い羨望の暮らしぶりだが、その家族関係に温もりは微塵も感じられない。
この家では、父は絶対君主。
息子や婿たちは父の右腕として手腕を奮っているが…、父と長男はわだかまりあり。
長男・鉄平は阪神特殊鋼の専務。
何故か父はこの長男に対し、明らかに毛嫌い…いや、憎しみすら滲ませている。
鉄平は新高炉建設に意欲を燃やし、父はそれに反対。より一層対立が深まる。
何故父は長男を嫌うのか…?
それには、瓜二つの祖父の存在と、出生の秘密があった…。
男たちの金や権力や派閥争いの陰で、女たちの愛憎も激しい。
大介が絶対君主なら、女帝は秘書兼家庭教師の相子。
肩書きはそうだが、実際は大介の妾。
大介からは寵愛され、万俵家の全てを取り仕切っている。
子供たちの政略結婚も相子がほぼ独断で選び、その立場も座も本妻以上。
勿論、夜のお相手も。
大介は時折、相子と本妻同時に相手にするという鬼畜の所業!
本妻の寧子は貞淑で、相子の存在に苦しめられている。
それは子供たちとて同じ。皆、この妾を嫌っている。
が、絶対君主と女帝に逆らえない。
佐分利信、仲代達矢、京マチ子らを筆頭に、日本映画界のレジェンド名優たちの揃い踏み。熱演時には怪演を披露。
3時間半の長尺、金融界の小難しい用語や複雑な人間関係もあるが、決して入り込めないって訳ではなく、山本監督のさすがのダイナミックな演出で引き込まれ、見応えは圧倒的。
本作は鉄平の悲劇のドラマかもしれない。
高炉爆発事故。全責任を負う。
衝撃の出生。実は自分は…。
父を告訴し、直接対決。が、ことごとく阻まれる。
一人で何もかも背負い、苦しみ、追い詰められ…。
残された道はたった一つしか無かった。雪山にて…。
彼をここまで追い込んだのはやはり、その出生だろう。
全ては誤解だった。
それはあまりにも哀しく…。
そんな悲劇があったものの、計画して来た他銀行との合併が正式に決定。“東洋銀行”として日本指折りの大銀行へ。
その晴れの舞台の裏で…
身辺共に清算しようと、大介は相子との別れを切り出す。
応じようとしない相子に、これまで散々見下されてきた寧子が言い放った言葉が最後の最後で大逆転。
自分勝手で、自身の地位と保身が何より優先の大介。
新大銀行の頭取の座には就いたが、そこには大物大臣の策略が…。
ラストシーンは、東洋銀行誕生の華麗なる祝賀会。
一見前途洋々に見えて、尽き絶える事の無い金や権力への欲望が永遠に渦巻く。
そしてその土台を築き上げる為に、取り返しのつかない哀しみや悲劇が…。
やっぱりこの人の脱ぐシーン
悪い奴なのかもしれないが、企業経営者としてのモラルと情熱を持った男を佐分利信が演じる。この人が出てきたら、毎回期待するのが、背広を脱ぎ捨てるシーン。洋服を脱ぎ捨てるシーンがこれほど様になる俳優が他にいるだろうか。小津安二郎の作品群でも見られた、企業人から家庭における父権の象徴への変換がここでも見られる。しかし、この作品は、その父権主義を主人公自らが崩してしまい、おまけに和服すら身に着けずベッドに横たわっているのだ。
小津の世界で描かれていた、父権の良心はここでは完全に払拭されている。なにしろ、和服を脱いでしまっているどころか、ベッドで隣にいるのは妻ではなく、妾なのだから。妻妾同居の異様な家庭生活。それは、佐分利が小津作品に出ていた時に描かれていた小さな父権社会からすれば、オカルトと言ってもよいほどの狂気の世界である。
もちろんそんな父親に対して、子供たちは一様に否定的だ。なにしろ、自分たちの実の母親が、家庭内で妻としての立場をないがしろにされているのだから当然である。
しかし、銀行の合併が実現して、東京の経済界へ進出することになった主人公は「身辺整理」を断行する。これまでの妻妾同居をやめて、家庭内にしっかりと居座っていた妾に引導を渡すのである。ところが、家庭内で失われた父権は二度と蘇ることはなく、自らの事業を承継するに足る唯一の人物である長男の命も失うこととなる。
それでも、彼は新しく抱え込んだ合併先の行員たちの生活のためにも新銀行の経営を軌道に乗せるべく、部下を叱咤激励するのであった。ここには、好き放題やりたいことをやっているが、最後には自らが責任をとる覚悟の下で組織のトップに立つ新しい時代の父親像、経営者像が描かれている。
華麗なる生活はいいんだけど、預金の金利つけてくれ~、できないのなら、貸出金利もなしにしてくれ~。
銀行合併と、それにまつわる女性の戦いみたいなものがテーマらしんだけど、銀行の合併も女性の戦いもよくわからなかった。
わからないんだけども、こういう世界もあるのか、(あったのか?)と興味深かった。
華麗なる生活しようが、妾何人持とうが、合併して企業規模を拡大しようが、天下りを受け入れようが、(これはちょっと問題かな?)別にいいんですけど、横並びのゼロ金利(実際はほんのちょっとあるけど・・・)ではなく、もうちょっとまともな金利つけてほしいような気がしました。
基本的にフィクションで、今もこういうことがあるのかどうかよくわからないけど、この映画を見ているとどうしても現在の銀行家の方に言いたいことが出てくる。
預金金利つけてくれ~。
つけられないのなら、貸出金利もなしにしてくれ~。
預金で、日本の赤字国債買うのやめてくれ~。
法人税、払ってくれ~。
貸し渋り、貸しはがしをやめてくれ~(byハゲタカ)。
いざとなったら、預金者や貸出先を人質にすれば、国が助けてくれるからと、無茶するのはやめてくれ~。
時代的にちょっとずれているし、何か古い感じはするんだけど、その時代の雰囲気みたいなものが映像に入っていて、現在と比較しながら見ていると、すごく刺激を受けて面白い、不思議な映画でした。
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