手塚治虫のファンではあるが、この原作は読んでいない(と思う)。こういう映画の場合、ストーリーがわかっていなくても、原作が汚されていないだろうかとハラハラしながら観てしまうのだ。やはり役者が全くダメ(上記3名)。脇を固めるベテラン俳優陣が可哀想に思えてくるほど下手クソな演技なのだ。
映像は岩井、大林の模倣とも思えるくらいの表現方法だ(他にもパクリっぽい場面多数)。決して嫌いではないのだが、リングシリーズのように独自の味を出して欲しかった。'72年という時代設定の雰囲気は凝っていて素晴らしいが、病室の色は何とかしてほしいよ。